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パナソニックの顔認証技術にディープラーニング

20日、パナソニックは、ディープラーニング(深層学習/AIを実現する機械学習の一形態)を用いた顔認証システムを構成する「顔認証サーバーソフトウェア」を、8月に発売すると発表しました。

いまや、ビッグデータ、IoT、AIなどの技術が、あらゆる分野に活用されていますが、セキュリティ分野も例外ではありません。従来の防犯カメラといえば、きれいに録画して、何かあったときに後から確認するものでしたが、近年は、これらの技術を使うことによって、リアルタイムで活用する流れになっているんですね。


※パナソニックコネクティッドソリューションズ社セキュリティシステム事業部長の島田伊三男さん

パナソニックのセキュリティシステム事業は、直近15年間、ネットワークカメラビジネスの国内シェア1位です。今後は、IoTやAIの技術をいかに活用するかが問われます。

新製品は、具体的には、ディープラーニング技術によって、これまで照合が難しかった、左右45度、上下30度の斜め顔、経年変化に加え、サングラスによって部分的にしか見えない顔の照合が可能になった。マスクをした顔も、2018年中に対応予定といいます。

監視カメラに写った人物の顔が、事前にサーバー内に登録された顔と一致するかを判断します。一致すると、警告音が鳴って知らせる仕組みです。

「特徴のポイントは、複数のディープラーニング構造を融合した独自の顔認証技術にあります」
として、パナソニックコネクティッドソリューションズ社セキュリティシステム事業部市場開発部長の朝比奈純さんは、次のように説明しました。
「単純に一つのディープラーニングで顔の数値化、特徴量の抽出をするのではなく、例えば正面に強いディープラーニング、斜めの向きに強いディープラーニング、マスクに強いディープラーニングなど、傾向の異なる複数のディープラーニングを組み合わせることによって、斜め、うつむき、サングラス、マスクといったさまざまな環境で高精度を実現することが可能になりました」


※サングラスをかけても認証できる

さらに、iA(インテリジェントオート)機能搭載カメラとの組み合わせです。
「われわれは、カメラをますます進化させ、データを、ねらってとりにいきます。カメラにAIのエンジンを仕込み、お客さまが活用できるデータは何かを、カメラが判断し、それをもっとも活用できる形でとってくる」
と、パナソニックコネクティッドソリューションズ社セキュリティシステム事業部長の島田伊三男さんはいいます。

つまり、iA機能搭載カメラは、自動で、逆光など光量、明るさ、被写体が移動しているなど、シーンに最適な設定で画像を撮影する。さらに、目を開いているなど顔認証がしやすい画像を選び、その顔部分だけを切り取って、データを小さくしてサーバーに送信する。カメラを賢くすることで、ネットワーク負荷は10分の1、サーバー負荷は5分の1程度まで小さくなるといいます。

デモンストレーションでは、事前に顔を登録された人物が、サングラスをかけた場合でも、サーバー側で警告音が鳴りました。10年前の写真を登録された人物の場合も、同じでした。また、複数台のカメラの前を通過した場合に、その人物が、いつ、どのカメラの前を通ったかが、モニターにわかりやすく表示される様子が示されました。


※登録された人物の検出顔画像が、カメラごとに時系列に並ぶ

監視カメラシステムや、IoTやAIによる顔認証を含む画像活用の需要は、今後ますます伸びると見込まれます。2020年の東京五輪・パラリンピックでは、パナソニックのシステムが、空港やスタジアムを見守っているかもしれません。

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