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中学、高校の制服に問題はないのか 泰明小学校のアルマーニから考える

 先般、泰明小学校で和田利次校長が独断でアルマーニの制服を導入したことが問題になっていましたが、中学、高校では制服着用を義務として運用されています。
アルマーニの制服で小学校を再生なんて間違っている 教育の中に差別感を持ち込むだけのもの

 ならば中学、高校の制服はどう考えるべきなのか。私は上記エントリーで中学、高校の制服も廃れていくだろうと述べました。
 泰明小学校のアルマーニとは制服を義務化している趣旨は全く違います。

 アルマーニは、オレたちはカネがあるんだぞぅ、お前らとは違うんだぞぅという象徴としての意味ですが、中学、高校では生徒が華美にならないようにすること、という管理の発想から来ています。華美になるよりは、被服費にはお金が掛からなくなるということもあります(さて、どの程度なんでしょう。)

 以前は、中学、高校生になったんだということの象徴だったのかもしれません。戦前は大学も学生服を着用していた時期もありましたから(義務だったのかどうかは知りません。夏目漱石の小説では、主人公が寝坊して普段着で大学に行ったという下りはよく覚えています)、ある種の特権的な地位だったからなのかもしれません。この時代の制服だと泰明小学校のアルマーニに近いとも言えます。

 その学生服自体もセーラー服も含め、軍服がルーツのようですから、今のような制服でいいのかなという疑問は大いにあるところです。

学生服中学高校

 中学、高校のほとどで制服が用いられ、しかも高校進学率の高さからいえば、もはや特権的地位とはいえず、制服着用義務の趣旨も変わってきます。

 制服等を廃止した場合、生徒の自主的な選択に委ねられることになりますが、華美にならないという目的は、中学生、高校生が、保護者も含めて考えるべきものとうことになり、どこまで常識的に選択ができるのかという問題です。

 本来の教育であれば、こうしたことを考えることであっても良いわけだし、そうすべきものです。
 確かに、校則を変え、服装は自由とした途端、生徒が華美になったり、髪の毛をキンキラキンに染めるようでは頭を抱えます。

 是非、一読してください。
茶髪も私服もOK、校則のない「麻布学園」校長が語る「自由」を育てることの大切さ」(弁護士ドットコム)

 キンキラキンに染めるのも目立ちたいというのもありますが、禁止されているから、あるいは禁止されていたのが解けたからにすぎません。実際には、クラスの友達からも呆れた目で見られるのは避けがたく、キンキラキンに染めた生徒もすぐに気付くでしょう。気付いてくれなければ困りますが、禁止こそが抑圧を生み、誤った形で発散されていくことになるのです。

 従って、いずれはこういった規制(管理)によって統制することはなくなっていくべきものです。
 もちろん最低限のルールはあります。他人(他の生徒や先生など)に迷惑を掛けてはダメだということです。華美な格好によって授業に集中できないような状況を作り出すことは許されず、それは教育による指導の対象となります。

 極論すれば、茶髪は良くてもキンキラキンはダメだということです。
高校生にピアスや髪染めは自由にさせるべきか

 それでもキンキラキンにする子は、親の問題でもあり、学校の中だけでは対処は難しいこともあるでしょう。それはまた制服とは別の問題です。
子どもの髪型の問題

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