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宮原知子選手の不可解な採点結果~平昌オリンピック フィギュア~

平昌オリンピック フィギュア・スケート団体戦 2日目。女子ショート・プログラムの演技が行われた。各国から一人ずつ登場するのだが、選手の世界ランキング順に演技をするように組まれていた。後半グループはグランプリ・シリーズや世界選手権でお馴染みの選手たちが登場した。日本代表の宮原知子選手も後半グループ登場である。

平昌入りしてからも、好調が伝えられていたが、初めてのオリンピックとは思えないほど、安定した演技を見せた。小さな体を意識して、上半身をより大きく使う振り付け、細やかな手や足さばきなど、表現力も大きく向上しているようにみえた。演技を終えると、本人も笑みを浮かべ、手をあげた。満足のゆく演技だったのだろう。

応援席で、コーチたちと採点結果を待っていた。コーチも応援選手も、全日本選手権や4大陸選手権などで宮原選手が出している点数から、最低でも70点以上、いやコストナーにも近い75点程度を期待していたに違いない。今日の出来は、そう期待させるものだった。ところが、得点は68.95点だったのだ。宮原だけでなく、コーチたちも唖然として、一瞬氷ついたような表情をしていた。

試合後、すぐに、公表された採点表を確認してみた。減点の主な要因は、最初に飛んだ、トリプル・ルッツとトリプル・トーループのコンビネーション・ジャンプだった。2つのジャンプともに、アンダーローテーションをとられ、出来栄え点もマイナスの評価となり、6.0点になっていたのだ。アンダーローテーションをとられるとジャンプの基礎点の70%しか得点できない。トリプルルッツは6.0点から4.2点に、トリプル・トーループは4.3点から3.0点に下がる。合計10.3点から7.2点の基礎点になってしまった。さらに、ここから出来栄点が1.2点マイナスされた。最低でも4.3点を失ったことになる。

では、他の選手の採点はどうだったのだろうか。宮原選手よりも上位のカナダのオズモンド、イタリアのコストナーもアンダーローテーションを取られていた。だが、いずれも、コンビネーションジャンプのうちのひとつのみだった。映像を再度チェックして、気になったのは、オズモンドの演技だった。コンビネーション・ジャンプで、最初のトリプル・フリップ・ジャンプの着氷後に、ぐるりと回ってしまい、次のトリプル・トーループ・ジャンプは大きく体制を崩しての着氷だった。ところが、コンビネーション・ジャンプの点数は6.5点である。また、彼女のトリプル・ルッツには!マークがついていた。通常、このマークがつくと、曖昧な着氷ということで、出来栄え点でマイナスされるのだが、減点がなかったのだ。

演技を細分化した採点法を導入すると、全体の美しさや流れをうまく採点に反映できないため、採点結果と見た目の間にギャップが起こることを、以前から指摘してきた。だが、今回は、その細部の採点のところで、不可思議なことが起こっているように見えてならない。

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