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ゆっくり自信を取り戻しつつある仮想通貨市場

このところ仮想通貨には悪いニュースが相次いでいました。まず米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETF承認に難色を示したことで運用各社が提出していた上場申請が次々に取り下げされました。次にテザーが顧客から預かったドルをビットコインの投資に流用していた疑惑が出ました。さらにコインチェックがNEMを盗まれ、全顧客の出金がSTOPする事件が起こりました。

ビットコイン価格は12月の高値から「半値八掛け二割引き」の水準まで調整し、一時、6000ドル割れを記録しました。

しかし、ここへきて仮想通貨市場は底入れの兆候を見せています。特に一昨日開かれた米議会での仮想通貨に関する公聴会では米国商品先物取引委員会(CFTC)のジャンカルロ委員長、米国証券取引委員会(SEC)のクレイトン委員長の両氏が議員の質問に答え、仮想通貨に関するこれらの監督当局の意見が披露されました。

とりわけジャンカルロ委員長は「わたしの娘が仮想通貨に投資している。それを通じてミレニアル層がどのような思いで仮想通貨に投資しているか色々勉強になった」と発言し、クリプト・カレンシーに対し好意的な意見を持っていることが印象付けられました。

このやりとりを傍聴した著名暗号通貨弁護士、ゾー・ドーランは「今回の公聴会を聞いて、堪えられないほど仮想通貨の未来に強気になった」とツイートしました。 またジャンカルロ委員長は米国の仮想通貨クラスタの間では新しいヒーローとして持ち上げられています。
一方、SECのクレイトン委員長も仮想通貨に対して深い理解を示しており、立場上、「ICOは有価証券であり、無登録でこれを販売するのは違法だ」としていますが、ビットコインやイーサリアムなどのレイヤー・ワン・プロトコル・トークンに関しては特に取り締まる気は無い含蓄を持たせました。

公聴会に出席した議員たちも良く仮想通貨を勉強しており、仮想通貨に対して建設的な意見が次々に出ました。

昨日はヤフーファイナンスが主催する暗号通貨のカンファレンスがあり、そこでも暗号通貨の未来に楽観的な意見が沢山出ました。

ファンドストラットのトム・リーもCFTCのジャンカルロ委員長同様、「娘の世代は、株ではなく暗号通貨が自分たちの感覚にピッタリ合致するメインの投資対象だと思っている」という持論を展開しました。

トム・リーは「ミレニアルズの92%は金融機関を信用しない。彼らは政府も信用してない。ベビー・ブーマーの人口が7950万人なのに対し、ミレニアルズは9580万人居て、彼らの平均年齢は26歳で、これから貯蓄を始める。その時、彼らが真っ先に飛びつくのは仮想通貨だろう」としています。

また「ビットコイン価格の上昇はユニーク・アドレス数の増加とトレード口座数に比例しており、価格上昇の93%はこれらによって説明できる」と主張しました。現在、アメリカではユニーク・アドレスは+50%で成長しています。

つまりコインチェックの失態などの悪いニュースにもかかわらず、若者層の仮想通貨に対する信頼は揺らいでないのです。

ひょっとすると今いちばんおカネを持っているブーマー世代が死に、遺産が子供たちに分与されれば、ミレニアル層はサッサと遺産の株式や投信を処分、証券口座を閉じて、仮想通貨に投資するかもしれません。

トムの話を聴いていると、僕も(調査の軸足をなるべく早く株式から仮想通貨に移した方がいいな)と感じます。

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