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陸自ヘリ墜落は部品交換時の整備不良か、軍事評論家「パイロットのミスではない」



「ガタガタと音がして家がガタンと揺れた。その後爆発音が2回くらいした」

「雷が落ちるような音がした。ドーンという音。しばらくして外を見たら家が燃えていた」

「本当に地響きというか、揺れて地震かなと思ったくらい」

 5日、佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落した。ヘリが配備されていたのは、墜落現場から約4kmの場所にある陸上自衛隊・目達原駐屯地。午後4時36分に駐屯地から離陸したヘリは、わずか7分後の午後4時43分に墜落した。

 墜落事故で陸上自衛隊員1人が死亡。当時、墜落した家には小学5年生の女の子がいたが、佐賀県警によると右ひざを打つ軽い怪我だという。自衛隊機が民間人の住宅に墜落する事態を受けて、防衛省は事故機の当面の飛行停止を指示。約500機ある自衛隊のヘリすべてを点検することを決めた。

 今回墜落したのは「AH-64D」、通称“アパッチ・ロングボウ”と呼ばれる戦闘ヘリだ。戦車を攻撃するために開発され、全長18m・2人乗りで陸上自衛隊の目達原駐屯地などに13機が配備されている。

 小野寺防衛大臣は6日、墜落したヘリがプロペラとエンジンの回転軸を繋ぐ「メインローターヘッド」の交換を実施していたことを明らかにした。部品交換は累計1750時間飛行したことに伴うもので、定期整備後の試験飛行をしていたという。なお、事故機は自衛隊に導入された同型機で2番目に古い機体だった。

 自衛隊のヘリコプター事故は去年だけで3件あり、合わせて6人の隊員が死亡している。しかし、特に事故が多いわけではないAH-64Dでなぜこのようなことが起こったのか。『けやきヒルズ』(AbemaTV)は軍事評論家の田岡俊次氏に話を聞いた。



 事故原因は「パイロットのミスではない」と指摘する田岡氏。「目撃者の証言やビデオを見ると、明らかに機械的な問題があったと思う。部品交換がきちんとできていなかった整備不良が考えられる」と見解を述べる。

 飛行前に部品交換を行っていた点については「自衛隊の整備の質は悪くないが、何かのミスがあったという気はする。ヘリの事故はパイロットのミスが大部分を占めるが、今回は空中でローターが止まっているようだし、墜落前から爆発音がしていたということで、空中で何かの爆発が起きて墜落したと考えられる」とコメント。“空飛ぶ戦車”とも評されるAH-64Dの操縦は「コンピューター化しているので、むしろ普通のヘリよりは楽かもしれない」という。

 事故機のパイロットは墜落の2、3分前に、機体異常や天候不良でやむを得ず着陸する「予防着陸」を連絡していた。今回、民家に墜落してしまったことは「想定外。ローターが止まったら操縦できない。部品が500m以上離れたところに落ちているのは、落ちた後に爆発したのではなくて空中で分解したと思われる」と推測した。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

次回『けやきヒルズ』は2月8日(木)12時から!「AbemaNews」チャンネルにて放送

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