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大相撲の力士の人差し指と薬指の比率と昇進・成績

 大相撲の力士の人差し指と薬指の長さの比率(2D:4D比)と昇進・成績の関係を分析した私たちの論文が、Evolution and Human Behavior という学術雑誌のオンライン版で掲載されました。

Rie Tamiya, Lee SunYoun and Fumio Ohtake "Second-to-fourth digit ratio and the sporting success of sumo wrestlers," Evolution and Human Behavior, Available online 6 October 2011

2D:4D比は胎児期のテストステロン曝露量と相関していると言われています。スポーツの能力の中には、2D:4D比と相関しているものがあることが今までの研究で明らかにされてきました。私たちは、大相撲の力士の手形を使って、力士の2D:4D比と昇進・成績の関係を統計的に分析しました。その結果、人差し指に比べて、薬指が相対的に長い力士ほど、最高位の階級が高いですし、幕内生涯勝率も高いという統計的な関係があることが分かりました。ただし、2D:4D比で説明できる部分はそれほど大きくありません。平均すれば、そういう傾向があるという意味です。この傾向は、身長、体重、指の長さ等の情報をコントロールしても変わりません。

 力士のデータを使うことのメリットは、主につぎの二つです。第一に、引退した力士だけのデータを使って分析できることです。力士の生涯での最高位や勝率のデータを使えます。現役の力士だけだと、これから昇進していく可能性のある力士とそうでないかを区別することができません。第二に、大相撲は明確な順位が定められていますから個人の成績をはっきり捉えることができます。

 一般向けの紹介がScientopiaというサイトで紹介されました。

Look Carefully at your hands…were you meant to be a Sumo Champion??

 また、このサイトに掲載された内容がGizmodoというサイトで紹介されました。

日本語版: 強いお相撲さんの手を科学する

英語版: A Sumo’s Fingers May Matter More Than His Weight

 なお、2D:4D比に関する研究については、京都大学の平石界さんが「指と科学とお相撲と(1)」で丁寧に紹介されていますので、それをお読み頂けるといいと思います。(2)で、私たちの論文についても紹介して頂けるそうです。

平石界 「指と科学とお相撲と(1)

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