記事

「ルール違反の残業には罰則を」安倍政権が成立を目指す「働き方改革関連法」を事前予習!

1/3

 今国会を「働き方改革国会」と位置づけ、「我が国に染み付いた長時間労働の慣行を打ち破る。非正規という言葉をこの国から一掃する」と、働き方改革を断行する決意を表明した安倍総理。その背景には、電通女子社員の過労死自殺問題や、新国立競技場の建設工事に従事していた男性が自殺した事例など、なかなか解決されない日本の労働問題が横たわっている。

 23日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、働き方評論家の常見陽平・千葉商科大学専任講師と前厚生労働副大臣の橋本岳・衆議院議員(自民党)を招き、安倍政権が目指す「働き方改革」について議論した。

■企業への罰則導入で、隠れサービス残業も?

 政府与党が今国会で成立を目指すのは労働基準法、労働者派遣法など関連8本の改正案で、(1)働き方改革の総合的かつ継続的な推進、(2)長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、(3)雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保、という3つの目的を達成しようとしている。

 このうち、「時間外労働の罰則付き上限規制」が導入された場合、原則として単月45時間、臨時の場合は特別条項により上限の拡大可能となっている残業時間について、原則年360時間、臨時の場合も単月100時間未満、平均80時間、年間720時間が最大の残業時間となり、違反した場合は企業に対して罰則が付くことになる。

 橋本氏は「この特別条項とは、労働基準法36条に記載されている、いわゆる"36協定"を結んだ場合。しかしこれも"労使が協定を結ばなければならない"としか書いておらず、あとは厚生労働省の"指導"のような形で規定されているだけだった。実質的に法律上の規制がないよう状態だったので、残業が発生する原因だとされ、長い間議論されてきた。今後は条件を法律で明記するので、違反をすればその36協定も無効ということになる。働き方実現会議に労使トップの方もお招きして合意を結んだ」と説明。その上で、現状でもルールを守っていない企業にどう新しい規則を守らせるかが課題だとの認識を示した。

 この法案に対し常見氏は「一つの前進ではあると思うが、これだけでワークするわけではない」と指摘する。「なぜ日本で残業が多いかというと、そもそも人が足りないのに、こなしきれないくらいの仕事量があるから。そろそろ気合と根性では回らないことに気づいた方がいいし、バレないようにサービス残業をするということにならないようにしなければならない。生産性革命としてIT企業などへの投資を助成すると言っているが、そういうことと両輪でやっていかないといけない」とした。

あわせて読みたい

「働き方改革」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    なぜ国民は安倍内閣支持するのか

    田原総一朗

  2. 2

    ポルノ動画にも「フェイク」の波

    WEDGE Infinity

  3. 3

    ローソンは行列生むレジ改善せよ

    内藤忍

  4. 4

    よしのり氏 米国は戦争の覚悟か

    小林よしのり

  5. 5

    橋下徹氏が日大問題で学生へ謝罪

    橋下徹

  6. 6

    マツダ新型車が逆張りを貫くワケ

    片山 修

  7. 7

    空気読めない時代遅れの日大広報

    渡邉裕二

  8. 8

    ユニクロスタッフらの悲痛な叫び

    MAG2 NEWS

  9. 9

    石破氏 会談中止に「やっぱり」

    石破茂

  10. 10

    金正恩氏に残された3つの選択肢

    MAG2 NEWS

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。