一時期減少していたように見える認知高齢者の事故がまた目立ち始めています。
数回の事故を起こしていた男性による群馬の事故(始業式の朝 暗転 自転車の女子高生2人はねられ重体 運転の85歳男逮捕 前橋)、そして1歳の子に怪我をさせた91歳の無免許運転、どちらも被害者の親族の感情はいかばかりでしょう。
ただ新聞が取り上げたこの事件、認知機能が低下していた被疑者には自覚することが難しくおそらく刑事的責任は不起訴になるのではないでしょうか。そう今の刑事罰の抑止力では認知症患者の自動車運転事故は抑えることが難しいのです。
認知症患者の運転。道路交通法が改正され検査、医師の診断で認知機能低下者は免許の更新が認められなくなりました。最後の判断を医師に丸投げするなよと警察に文句を言いたいのですが(薬物使用していないことを求める警察の診断書に警察署に電話で文句を言ったことがありますw)、まあお役所ではいつものことで、医師会も認めたのですから仕方ありません。
運転させないように見守るにも、家族の力が弱くなった現代では正直再犯を防ぐ何らかの社会的強制力が必要だと思われます。ただ罪に問えるようにしても認知症患者を留置することはとても難しく、警察がさらなる強制力を今求めていないことは人権問題含めて、それでなくてもうまくいっていない医療刑務所の問題なども関わっているのでしょう。
病気を持つ人間の犯罪。米国のように人権を一部制限する必要がある時期になったのではと思います。再度書きますが、認知症患者は事件を起こしたことを理解していません。だから道理や常識や罰で抑止しようとしても無理なのです。犠牲者をこれ以上増やしてはいけません。
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- 2018年01月14日 08:54