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忍び寄る金利の影

昨日(1月10日)から対ドルで円が強含んでいる。日銀が国債買い入れ額の減額を通知したためだ。昨日欧州のトレーダーが日銀の金融政策が転換すると判断して、円高に賭けたことが主な要因のようだ。

日銀は2016年9月から年間800億円ペースで国債を購入してきていたが、600億円ペースに鈍化するという見方がアナリスト達にあるようだ。

米国の先物トレーディングデータでは、1月2日時点では円安に賭ける投資家・投機家が昨年11月以降最高水準に達していたが、日銀の国債買い入れ減額で市場の一部が動揺したようだ。

もっとも日銀が金利引き上げに向けて舵切を始めたと判断するのはまだ少し早いというのが冷静な見方だろうと思うが。

米国でも国債金利はじり高である。一つは米国債の最大投資家である中国が米国債の購入を減額あるいは中止する可能性があると報じられたことだ。既にもう一つの大口投資家である連銀は米国債購入の減額を決めているから、米国債に金利上昇圧力がかかることはほぼ間違いないだろう。

問題は国債に対する短期的な需給だけではない。米国の大幅減税は短期的には景気浮揚効果が大きいと判断されるが、長期的には財政赤字を拡大し、国債の発行額が増えると考えられる。これも金利押上げ要因だ。

ひたひたと忍び寄る物価上昇の影も金利押上げ要因だ。

金利押上げの影に敏感な投資家・投機家は中央銀行の一挙一動に過敏に反応する可能性がある。株式相場は順調なスタートを切ったが、長期金利の上昇懸念という攪乱要因を内包した新年入りとなった。

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