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小泉元首相の原発ゼロ法案はいいとこどりだ

 小泉純一郎元首相がついにきのう1月10日、記者会見を開き、原発ゼロ法案を発表した。

 小泉首相が本気で脱原発実現の先頭に立つなら私はこれまでの小泉批判を土下座して詫び、それを評価してもいい。

 しかし、小泉首相は記者会見の冒頭で「安倍政権では実現困難」とわざわざ前置きした。

 正体見たりだ。

 原発ゼロ法案は、安倍政権の時に成立させてこそ意味があるのだ。

 日本が早晩脱原発に向かうのは、もはや歴史の流れだ。

 誰でもできる。

 いずれそうなる。

 安倍政権に脱原発をさせてこそ小泉首相の役割がある。

 小泉首相の利用価値がある。

 そして、小泉首相がいま安倍首相にさせることは、脱原発の他にも重要な事がある。

 それは沖縄問題と北朝鮮問題だ。

 日米不平等条約の改正であり、拉致問題の解決を含めた日朝国交正常化である。

 その事に目をつむったまま、いずれそうなる脱原発の先頭に立とうとしている。

 これはいいとこどりだ。

 しかも、それだけではない。

 政局を先取りした動きだ。

 おりから野党は全滅だ。

 自民党もポスト安倍がいない。

 脱原発を掲げて野党共闘のガスを抜き、ポスト安倍の自民党に脱原発法案に舵を切らせ、野党の付け入るスキを与えない。

 小泉首相は究極の自民党擁護者であり、徹底した共産党嫌いだ。

 その小泉首相が脱原発の先頭に立って野党共闘が後に続く。

 そしてポスト安倍の自民党がその法案を取り込んで与野党合意の脱原発法案を成立させる。

 自民党政権は安泰だ。

 そしていつの日か、自民党永久政権の下で進次郎への禅譲を実現する。

 いかにも自ら公言している親ばか小泉首相が考えそうなことだ。

 私は小泉首相に土下座しなくて済みそうだ。

 私は再び小泉批判の先頭に立つことになるだろう。

 日本をここまで悪くした元凶は小泉首相だ。

 対米従属を進め、格差社会をつくり、憲法9条を否定し、国会審議を空疎にし、拉致問題を中途半端な形で投げ出し、何よりも安倍首相を産み落とした張本人は小泉首相だ。

 脱原発ひとつでこれらを帳消しにされてはたまらない。

 こんな小泉首相の脱原発に立憲民主党や共産党がすり寄るなら、小泉首相のいいとこどりを助けているようなものだ。

 自らの行き詰まりを証明しているようなものだ。

 真面目に脱原発を訴え、努力して死んでいった者たちが浮かばれない(了)

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