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本当は平昌五輪に出席したいに違いない安倍首相

 新年早々、安倍首相は対朝鮮半島外交の試練に見舞われている。

 突如として宥和政策に豹変した北朝鮮にしても、事実上の日韓合意の破棄を宣言した韓国にしても、怒り狂っているかのごとくだ。

 しかし、その怒りは、菅官房長官や官邸、外務省の官僚たちからは伝わってきても、安倍首相自身からは伝わってこないような気がするのは私だけだろうか。

 私は、安倍首相は、北朝鮮にしても韓国にしても、本当は関係改善を望んでいるのではないか、困った事になってしまった、と思っているのではないかと忖度している。

 それはそうだろう。

 拉致問題の解決にしても、首脳会談の実現にしても、関係が改善して初めて可能になる。

 関係改善がいいに決まっている。

 それなのに強硬姿勢を取らざるを得ない。

 なぜか。

 それは、腹痛で総理を辞めた時に応援してくれた右翼たちを裏切るわけにはいかないからだ。

 そのことを見事に教えてくれる記事を、きょう1月10日の読売新聞に見つけた。

 慰安婦問題にケリをつけるための最終的、不可逆的、日韓合意が、ついに文在寅政権によって事実上破棄された。

 しかも、その発表は、平昌五輪の後だと言われていたのに、日本の梯子を外すような形で南北対話が始まったのを見て、そのタイミングに合わせるかのように前倒した。

 さすがにこれでは安倍首相の平昌五輪出席は見送るしかない。

 そう報道され始めた。

 しかし、これは安倍首相にとって残念なことに違いない。

 何かにつけてパフォーマンスの好きな安倍首相の事だ。

 みずから出席して日本の選手たちを応援したいに違いない。

 ところが出席を見送るしかないという。

 なぜか。

 読売新聞の記事は政府高官の声として次のように伝えている。

 「(日韓合意破棄の)発表に加え、慰安婦像が韓国のあちこち設置されている中、五輪のために訪韓すれば首相が持たない」と。

 「持たない」、つまり、首相に担いでくれて、その後も応援してくれている、日本会議のメンバーや産経グループや、櫻井よしこ、金美齢などといったおともだちから見放され、総理を続けられない、と言ってるのだ。

 ひょっとして、憲法9条改憲も靖国参拝も、やりたくないのに、やらされているのではないか。

 もしそうならこんな情けない首相はいないという事になる。

 せめて平昌五輪参加ぐらい、自分の思う通りにしたらどうか。

 思わずそうアドバイスの一つでもしたくなる、注目すべき読売新聞の記事である(了)

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