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あのモニカ・ルインスキー氏は13億円を手に!アメリカ大統領の"暴露本"事情…トランプ本を最速レビュー!



 まもなく就任から1年を迎えるトランプ大統領だが、その政権内部の実情を暴露したとされる本『FIRE AND FURY』が全米で大ヒットしている。当のトランプ大統領は「あんなものは作り話だ。出版されること自体が恥ずかしい」と切り捨て、出版差し止めも求める中、当初の予定を前倒しして5日に発売された。

 本の中には「負けても世界一有名になれるから大統領選に出たとトランプ氏が言っていた」「予想外にトランプ氏の勝利が濃厚になるとメラニア夫人は勝利を望まず涙を流していた」「(娘の)イバンカ氏は将来大統領選の立候補を検討している」といった大統領選の混乱した内幕や、トランプ大統領とその家族の批判、ロシア疑惑について等が綴られている。



 執筆したのはジャーナリストのマイケル・ウォルフ氏。全国紙「USAトゥデイ」などでコラムニストを務め、2002年、2004年に「全米雑誌賞」も受賞している。政財界の大物取材を得意とし、今回もスティーブン・バノン前首席戦略官ら200人以上のインタビューを実施、その中にはトランプ大統領本人の名前もあった。

しかしトランプ大統領は「短いインタビューを随分前に1回だけ受けたことはある。だが私はこの男を知らない。いいかげんなバノンが彼をホワイトハウスに呼んでいたのだろう」と発売直後には「信用できない著者による『フェイクブック』に耐えている。ロナルド・レーガンのように私も上手く対処したい」とのツイートも。



 また、「バノン氏がこんな現実からかけ離れたばかげたコメントをするとは非常に残念だ。大統領は政治的天才だ」(ミラー大統領上級政策顧問)「私が見てきた大統領は難しい問題に対処しており(精神的に不安定だという)この本の内容とは一致していない」(ポンペオCIA長官)と、政府高官も一斉に大統領擁護に回っている。

 これらの反論に対し、ウォルフ氏は「発売してから数日の騒動を見ていればこの本の信憑性がわかる」と発言しているという。

■トランプ大統領の頭髪事情など、関係者でしか知り得ない内容も

 8日放送のAbemaTV『AbemaPrime』には、同作を読んだという国際ジャーナリストの堀田佳男氏が出演。「非常にこなれた文章で、面白かった。実名もバンバン出て、ホワイトハウスで何が行われているかがわかる。反トランプ派が書いた本ではあるが、トランプがいかにアホかというのが、非常によく書かれていて臨場感もある」と明かした。堀田氏によれば、8日夜現在でAmazonのレビューはすでに1000件を超え、「おすすめ度」の平均値も高いという。



 中には、関係者でないとわかり得ないこと、例えばトランプ大統領の頭頂部には頭髪が無く、それを隠すために髪を流してスプレーで固めているといった証言や、バノン氏とトランプ大統領がかなり頻繁に食事をしていたこと、バノン氏の都合が悪く同席できない時、トランプ氏はベッドでテレビを見ながらハンバーガーを食べていたことなどが記されているという。

 「トランプ氏は選挙で負けても世界的に名前が売れ、自分の考えが流布できるという点ではプラスになるだろうと思っていたと書かれている。しかし、例えばロシア疑惑の核心に迫るようなヒントが書かれているのかと思ったが、そこまで暴露はなかった」。

 一方、ウォルフ氏の執筆に協力したとされるバノン氏とトランプ氏の関係について堀田氏は「バノン氏は"この本が出た後も、私は支持し続ける"という声明を出しており、今も100%トランプ氏支持で、信用しているはずだ。これは私の推測だが、2人は今でも頻繁にやりとりをしていて、良好な関係は崩れていないのではないか」との見方を示した。

■あのモニカ・ルインスキー氏は暴露本で13億円を手に

 アメリカではこれまでにも、「レーガン大統領のナンシー夫人が占星術にいれこんでいた」と暴露した側近の回顧録や、モニカ・ルインスキー氏がクリントン大統領との不倫を語った本、ブッシュ政権、オバマ政権で国防長官を務めたロバート・ゲーツ氏がオバマ大統領を批判した本など、大統領に関する暴露本が出版され続けてきた。

 「現政権に物申すということがかなり自由に行われている。また、出版界の事情が日本とは随分違う。今回、著者のウォルフ氏には『アドバンスフィー』といって、印税を前借りするような形で億単位のお金が入っている。ルインスキー氏の場合も、1200万ドル(13億円)くらいもらっている。そうなると書き手としては何でも書きますよと、どんどん過激になっていく」(堀田氏)



 しかし、就任から1年が経たない中での暴露本出版は異例の早さだ。「ウォルフ氏が最初にクシュナー氏と会ったのが2年前。トランプ氏が大統領になるはずがないと誰もが思っていた時期から関係者と会って話を聞いてきた。さらにバノン氏からも情報を得て、去年の夏くらいには内容は8割程度固まっていたのでは」と推測。 「ホワイトハウスを取材しているのは報道機関に所属している人も含め1000人以上はいる。そういう人たちが書けなかった情報を得たという意味で、ウォルフ氏は羨望の眼差しで見られているだろう」(堀田氏)



 今回の本が、トランプ政権にどのような影響を与えるのだろうか。堀田氏は「今まで大統領に対する数々の暴露本が出たが、暴露本によって政権を追われた大統領はいない。CNNの調査では、トランプ大統領の支持率は35%まで落ちている。日本であれば政権がもたないというレベルだが、アメリカは辞任しない限り、政権は4年間続く。トランプ大統領としても、支持率は支持率だと割り切って考えているのではないか」とコメントした。

 トランプ大統領や政権が激しく反応したことで、かえって注目を集めることとなった暴露本。その波紋はどこまで広がるのだろうか。 (AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶『AbemaPrime』は月~金、21時から放送中!

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