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株高と高所恐怖症

大発会の昨日は日経平均が蝶のように舞いました。今年一年の景気を占ってくれるのであれば申し分ありません。

昨日の東京市場を見ると日経平均は741円高で23500円の大台に乗せてきました。うち、東証第一部の騰落数は上昇が1778銘柄、下落が246銘柄と思ったほど全面高になっていない点に注目しています。つまり、打ち上げ花火というより我慢していた買いが出てきた感じで何が何でも株を買う、というスタイルにはなっていません。もっともたった1日の立ち合いでどうこう言える話でもないのでこれは頭の片隅にとどめておく程度にしておきましょう。

私は今年は日経平均3万円とぶち上げています。日経によると専門家の今年の予想は強気筋でも26000-27000円程度ですが一部には3万円の呼び声もあるとはコメントされていました。(私と同じような強気派がいらっしゃるのでしょう。)

ちなみに昨日で東証一部の時価総額は700兆円を超え、バブルの時より2割多いとのことであります。単純に考えれば時価総額が増えている=株価や株価指数も応分の水準にあるべき、というシナリオが成り立ちそうですが、この違いは上場会社数が1990年時の1191社に対して2017年で3537社程度と3倍に増えていることが理由でしょうか?それにしても日経平均採用銘柄の株価が1989年のピークを越えられないのも摩訶不思議な気がします。

言い換えれば指標とはどのグループの数字をどう集め、それを補正するかでどんな統計や指標でも作られるのですから本当の姿を知りたければbareの数字(むき出しの数字)、つまり個別銘柄や業種別単純比較から見ていくしかないのでしょう。

そんな中で金融株をみると三菱UFJと三井住友あたりがようやく動き出した感じがします。個人的なざっくりした思いですが、たとえば三菱UFJの実力が昨日現在の850円弱というのは不思議なもので4桁の実力は当然あるべき銀行であります。

またみずほは200円絡みを延々と繰り返していますが、ディーリング相場のおもちゃとなっている感があります。昨日もみずほは出来高が2億株を超えていますが値動き刻みを10銭単位にしてしまった弊害を一番受けている銘柄とも言えます。たかだか200円の株式で10銭値幅というのは北米水準で行けば2ドルの株が1セントの1/10単位で動くというものです。これはいかにも細かすぎるわけで東証はさっさと10銭値幅をやめるべきでしょう。

さて、この金融緩和相場で売って売りまくったのが個人投資家。そしてその多くは高齢者。12月第三週の売買動向でも個人が売って海外投資家がその分を買うという構図は変わりません。いわゆる「やれやれ売り」とされるもので漬かりすぎて酸っぱくなったような「古株」を現金化するということでしょう。

個人的にはこんなのは健全な投資ではないと考えています。日本経済をみて、産業をみて、企業をみて将来に投資するというマネーの教育を誰もやってこなかったしっぺ返しそのものであります。それこそ証券会社は売買のツールを充実させ、アナリティカルでテクニカルな世界へと導いてくれますが「投資」そのものの意義をきちんとボイスアウトしていません。かつては4大証券が個人投資家向けにそれなりにアプローチしていたのに顧客対象として儲からないせいか、個人投資向けで野村、大和などという名前はまずもって聞くことがなくなりました。寂しい限りです。

ところで、株価の高所恐怖症ですが、多くの方は「(この銘柄が)そんなに高いわけない」と思いこんでしまっているきらいはあるかもしれません。一つには日本が少子高齢化でインフレにもならず、将来のビジョンが捉えにくい中、「企業がどうやって生き抜いていくのだろう」と思っているからかもしれません。

ところが企業活動に国境はありません。多くの会社は海外に拠点を持ち、投資し、利益を生み出しています。にもかかわらず、例えば、みずほの株価は200円だ、という固定観念が出来てしまっていて210円になったら5%上がったので売る、という世界に陥ってしまうのだろうと思います。

株価とは現在の実力を表す場合と将来の期待を買う場合があります。日本の株価はあまりにも現実的で論理的過ぎます。一株利益の何倍まで買われているという指標を日本では好んで使いますが、これは今日時点での会社の実力であって将来性は反映されていません。

例えば日本の銀行が大リストラを始めましたが私の描く像は駅前のあの銀行が「共同銀行」になっているシーンです。つまりどの銀行の口座所有者も通常サービスはそこで処理できるという世界であります。銀行業務は差がないビジネスの典型ですから奇妙な差別化をするよりさっさと店舗部分は共同運営にしてよいのではないでしょうか?そうすれば銀行の株価なんて倍増です。

テンバガー(ten bagger)という言葉があります。10倍になる株のことを言います。語源は野球のホームランはベースを4つ進むのでfour bagger というのにちなんで10駒進む=10倍になるという意味になっています。こんなお宝、また発掘できるはずです。ビットコインの発掘よりもう少し効率的だと私は思いますが。

では今日はこのぐらいで。

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