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大相撲1月場所 貴景勝、阿武咲、嘉風と白鵬めぐる因縁


【初場所では新小結に昇進した貴景勝(時事通信フォト)】

 角界は大混乱に陥ったまま、1月14日に初場所の初日を迎える。場所後には理事選が控えており、理事長争いに名乗りを挙げるのは、日馬富士の事件を機に激しく対立する八角理事長(元横綱・北勝海)と貴乃花親方だ。さらに、不遜な物言いを繰り返す横綱・白鵬の存在が混乱に拍車を掛ける。

「初場所の土俵は、彼らの遺恨が激突する“代理戦争”になる。激しい一番ばかりになるだろう」(部屋付き親方の一人)

 とりわけ注目されるのは白鵬の土俵だ。

「立ち合いで『張り手』と『カチ上げ』を多用する取り口に、横綱審議委員会から“到底、横綱相撲とは言えない”とクレームがついた。先の九州場所でも、14勝したうち12番が張り手かカチ上げ。“最大の武器”が封じられれば、簡単には勝てない」(協会関係者)

 そこに土俵外の遺恨も持ち込まれる。そんな「因縁の取組」を3番挙げる。

【白鵬vs貴景勝】(2勝0敗=前者から見た対戦成績、以下同)

 貴乃花部屋の部屋頭である21歳の新鋭・貴景勝。兄弟子・貴ノ岩が殴られるのを制止しなかった白鵬とは、初日の対戦が濃厚だ。

「12月の冬巡業前に、白鵬は『(巡業部長の)貴乃花親方が一緒なら参加したくない』と言い放って、徹底的にコケにした。愛弟子の貴景勝は相当の気合いで倒しにいくはず。昨年7月場所の初顔合わせでは白鵬が張り手を繰り返した上で、“かかってこいよ”とばかりに仁王立ち。そこから、貴景勝が簡単に寄り切られた。ただ、頭から突っ込んで下から押し上げる貴景勝のパワーには磨きが掛かっている。白鵬が張り手なしで凌げるか」(同前)

【白鵬vs阿武咲】(1勝0敗)

 貴景勝と同い年のホープ・阿武咲(おうのしょう)。師匠の阿武松親方(元関脇・益荒雄)は貴乃花親方の“懐刀”だ。

「先場所も白鵬の張り手にひるまずに踏み込んだ。初場所はさらに必死でぶつかっていくだろう」(同前)

【白鵬vs嘉風】(15勝2敗)

 先場所、白鵬に唯一の黒星をつけたのが嘉風だ。

「嘉風がフワッと立って白鵬のカチ上げが空振りに終わり、そこを一気に寄り立てた。白鵬は“待った”を主張し、1分以上にわたって土俵下で不成立をアピール。暴行事件を巡る“雑音”を全勝優勝して黙らせるつもりだったのでしょう。それを邪魔した嘉風を今場所は徹底的に叩きにいくはず」(前出の部屋付き親方)

 嘉風の師匠は協会ナンバー2の尾車親方(元大関・琴風)。「執行部の威信を懸け、今場所も立ち合いに工夫を凝らしてくる」(同前)とみられている。

※週刊ポスト2018年1月12・19日号

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