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急増する20代の就職失敗自殺・生活苦自殺・失業自殺-若者の死因トップが自殺なのは先進国で日本だけ

 古市憲寿著『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)を読みました。古市氏のほかの著書への指摘ですが、紙屋研究所が言及しているように、この本も「胸くそ悪いオブザイヤー」です。「幸福」な日本の若者たちの正体を示すものとして、古市氏はいくつかデータを紹介しているのですが、どれも問題の本質を突いているものとは私には思えませんでした。

 そんなことを考えていると、先日のエントリー「若年層を襲う過労自殺・就活自殺の多発、学生の就活自殺はこの1年で倍増-過労死防止基本法の制定を」 で紹介した関西大学・森岡孝二教授のグラフを思い出しましたので、このグラフに関連して、いくつかのデータを紹介したいと思います。私はこうしたデータこそ、いまの若者の「生きづらさ」の本質を突くものだと思っています。


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 上のグラフは警察庁の「平成22年中における自殺の概要資料」から作ったものです。警察庁は2007年以降、原因別の自殺を年代別に発表するようになりましたので、2007年と2010年を比較して、増加率の高かった原因を上位から並べてみました。先日紹介した関西大学・森岡孝二教授のグラフ「学生の就活自殺 この1年で倍増」 にある数字は、上のグラフで一番高い「就職失敗」のうち、大学生の「就職失敗」による自殺だけを取っています。

▼2009年における年齢階級別(5歳階級)の主な死因の構成割合

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 上のグラフは『自殺対策白書平成23年版』(内閣府)に掲載されているものです。2009年の20代と30代の死因トップは自殺です。それも自殺の割合が50%近くもあり、男性だけでみると、20代も30代も自殺の割合が50%を超えています。若者の死の半数は自殺によるものなのです。

 以前、「20代と30代の死因の1位は自殺 - 若者を自殺へと排除する現実と若者バッシング」 というエントリーをアップしたとき、「20代と30代は若いのだから病気が死因になるより、自殺が死因のトップになって当然だ」などというコメントを寄こす人が結構いましたので、念押ししておきますが、先進主要国(G7)で20代と30代の死因のトップが自殺などという国は日本以外にありません。

 警察庁によると、このまま推移すると、年間の自殺者数は1998年以降、14年連続の3万人超えとなりそうだとのこと。依然として就職難、雇用不安が続いていますから、就活自殺や仕事に関連する自殺が若者を襲っているだろうことは容易に想像がつきます。「幸福な若者たち」などというような表層だけを分析の対象にしている場合ではないと思うのです。

(byノックオン。ツイッターアカウントはanti_poverty)

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