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いよいよ紅白歌合戦 白組よ、安室奈美恵に引導を渡せ!

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大晦日だ。いよいよ紅白歌合戦である。全国紙の朝刊には、全段広告が。対決に向け、緊張と熱気が日本全国に広がっている。

そういえば、先日、放送されていたBSプレミアムの「アナザーストーリー 運命の分岐点」が秀逸だった。

「紅白歌合戦 知られざる舞台裏」 - NHK 紅白歌合戦はなぜ大みそかの恒例となったのか?日本のテレビ史上最高視聴率81.4%は昭和38年。今だから話せる舞台裏、美空ひばり紅白復活に隠された涙の物語とは?
http://www4.nhk.or.jp/anotherstories/x/2018-01-08/10/4081/1453081/

前身の「紅白音楽試合」も本当は「合戦」にしたかったのに、GHQから「敗戦国がBATTLEとは何事か」と言われたとか、番組スタッフも紅白に分かれて、時につかみ合いの喧嘩が起こっていたとか、家族の不祥事でしばらく出なかった美空ひばりの特別枠での復活のための交渉など、いちいちエピソードが面白かったのだが、一番胸熱だったのは、チータこと水前寺清子のエピソードだった。

デビューや紅白出演に向けた苦労話もそうだったが、何より胸をうったのは歌手として、司会として番組にかける想いだった。歌手として、あるべき前口上を考え、事前に出演者にヒアリングをしたなど、歌手兼司会としての想いが熱かった。以前は、紅組、白組の勝敗だけでなく、両軍の歌手一組一組が対決しているかのような気持ちで臨んでいたという。プロ魂を感じた。

紅白というのは不思議な番組で、何をやっても文句を言いたくなるし、ツッコミを入れたくなる。視聴率が上がっても、下がっても叩かれる。昭和30年代には80%前後という、驚異的な視聴率を叩き出していたこともあった。その頃と比べるとだいぶ視聴率は落ちたが、それは楽しみ方も多様化しているからであって。いまだに何か気になる存在で、何か言いたくなるというのは、この番組が未だに「国民的」なものであるということか。

もっとも、祭典色が強く、「合戦」的要素が薄れていることについては、いかがなものかと思う。よくも悪くも新曲にこだわらないつくりになったが(それは音楽シーンの変化もある)。FNS歌謡祭のような「祭」ではなく、「合戦」への回帰も志向するべきではないか。

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そんな中、本日の全国紙朝刊に載ったサントリーによる竹原ピストル応援広告はあっぱれだった。実に気持ち良い、竹原ピストルらしい写真。「歌え。」「撃て。」という粋なコピー。このぶちぬきの広告は企業名も、BOSSのロゴも控えめ。こういうのは、いいな。

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これだけでも胸熱なのに、テレビ欄のコピーは涙が出るほど心に響くものだった。

「竹原ピストル。今夜はじめて彼を知る人がいる。いいなあ。きっと驚くよ。心を撃ち抜く、その歌に。」

そう、彼は今回、初出場なのだ。「SONGS」などNHKの音楽番組には何度も出ていたので、そろそろかなとは思っていたが。サントリー流の応援、実に気持ちよかった。こういう広告はタダで見せて頂くのが申し訳ないくらいになるもので。「頂」のCM騒動でガッカリしていたが、サントリーはこうでなくちゃ。

さて、いよいよ紅白が迫ってきた。このサントリーの広告じゃないが、今年はもっと対決モードでいっていいのではないか。なんせ、安室奈美恵の特別枠での出演が話題となっているが、単なる引退お祝いモードなど彼女も臨んでいないのではないか。彼女に引導を渡すくらいの勢いで、白組と、特別枠の桑田佳祐は勇躍決起するべきだ。

白組を応援する者として、勝負のポイントについてまとめておきたい。今年は、いきものがかりが出ない。「放牧」期間だからだ。これで水野良樹も警備員に呼び止められなくてすむのだが、これは大幅な戦力ダウンである。

小沢健二の出演が噂されていたが、出るとなると本人も、そのファンも面倒くさそうなので、いい。もともと東大卒という受験競争の勝者なのだが、紅白のような勝負事には向いていない。

とはいえ、今回はベストに近い布陣だといえる。全力を出し切れば、勝利は可能だ。

最も注目しているのは、トリのゆずである。相手は石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」だ。今年の漢字は「北」だった。それを考慮したかのような、人選、選曲だ。「栄光の架橋」がリリースされてから10年以上になるが、この曲の破壊力が問われる。この曲が、時代のアンセムソングになれるかどうか。さらんは、平成と、平成後、2020年以降の音楽シーンをつなぐ架け橋となりえるかどうかが問われるだろう。

X JAPANの、生命をかけたパフォーマンスにも期待したい。ちょうど20年前の紅白の夜、彼らは解散した。その翌年、hideがこの世を去った。ただでさえ、今年の出演は特別なものであるはずだ。ただ、YOSHIKIの首の故障などがあり、ベストなパフォーマンスができるかどうかは微妙ではある。これを吹き飛ばす魂に期待したい。

郷ひろみがどれだけバブル臭を撒き散らせるか、それが時代の空気感と合うのかどうか。これも注目のポイントだ。

他にもジャニーズ系が充実。WANIMAなど元気な若手もいる。五木ひろしがあえて後半戦の中盤に出演、チイ兄ちゃんこと福山雅治の安定感、エレファントカシマシのデビュー30周年紅白など、まさに最強の布陣だ。

紅組はLittle Glee Monster、SHISHAMO、TWICEなど新顔を起用した点は評価したいが、安室奈美恵頼みの印象は拭えない。司会の有村架純も、この布陣には不安なのではないだろうか。

大人げないと言われるかもしれないが、ここは完膚なきまでに叩きのめすことこそ、白組のプロとしての流儀なのではないか。安室奈美恵へのリスペクトの気持ちは忘れてはならないが、安室後も日本の音楽シーンは安泰であることを知らしめるべきである。

合戦のゴングは近づいている。白組よ、そしてそのファンよ、巨大な闘争を巻きおこせ!進撃せよ!

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