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【アマゾン】、プライム・ナウで路上生活者にプレゼント!慈善行為もオムニチャネル化?



■クリスマスで低所得の人たちが利用するサービスにレイアウェイがある。レイアウェイとは、サービス手数料と商品の頭金を支払い、60日〜90日かけて残金を支払った上で商品を受け取る「お取り置き」サービスだ。クレジットカードばかりか銀行口座さえ持てない貧困家族が利用する買い物方法なのだ。

このサービスは特に子供たちへのクリスマス・プレゼントで利用される。クリスマス・プレゼントを購入するため、9月頃から少額の現金で支払い、クリスマス前に商品を受け取るのだ。最終支払日となる12月中旬までに、残金を支払えなければ、オモチャなどの商品を手に入れられないどころか、ペナルティとして頭金(10%)を失うことになる。

この最終支払日を前に今年もレイアウェイ・エンジェル(お取り置きの天使)が各地に出現している。シークレット・サンタとも呼ばれる匿名人が他人のレイアウェイ残金を支払うのだ。レイアウェイの最終支払日となる今月中旬、ボストン郊外にあるトイザラスで匿名の男性が35家族の残金、約4,000ドルを支払った。11月にはニュージャージー州チャーリー・ヒル地区のトイザラスでもシークレット・サンタが62件の残金1万ドル以上を支払った。ペンシルバニア州エバレット地区にあるウォルマートでは200家族分の残金4万ドルを「サンタB」と名乗る人が払っていた。ニュージャージー州ミルビル地区のウォルマートでも223家族分の残金5万ドルを支払ったレイアウェイ・エンジェルがいた。これらのレイアウェイ・エンジェルの慈善行為は、クリスマスの恒例ニュースになっている。

 一方、ラストマイルで進化する配送サービスを利用して、チャリティを行う人が現れた。ユーチューバーのロブ・ブリス氏は、最短1時間で商品が届く「プライム・ナウ(Prime Now)」を利用し住所不定の路上生活者に必要な物資を送れるかどうかを検証した動画「プライムナウを慈善行為に使う方法(How to Hijack Amazon Prime Now for Good)」を投稿したのだ。

この動画でブリス氏は、ニューヨークの寒空の下、ホームレスと思われる人たちに声をかけ彼らが必要なモノを聞いていった。本人の希望をもとにプライム・ナウのアプリから必要な商品を注文。配送先はホームレスが座っている住所を指定し、配達指示(Special Delivery Instructions)には「注文品はジャックにあげてください。ジャックは茶色のジャケット着て、路上に座っている髭(白髪)の方です」との追記だ。

動画ではジャックだけでなく、他のホームレスもプライム・ナウ配達員から注文品を受け取るところが映されている。配達員から「ハッピー・ホリデー!」と声をかけられ、信じられない顔で感謝しながら「どうやって(贈り主に)『ありがとう』って言えばいいんだ?」と返すジャックに大喜びで配達員と握手を交わすホームレス、突然のプレゼントに涙をぬぐう路上生活者もいる。動画では「最も希望が多かった商品は靴下やバックパック、寝袋、下着、水、衛生用品キット」と挙げており、また「アマゾンの宣伝ではありません」としながらも「プライム・ナウ配達員に感謝しています」と強調している。最後に「視聴者も同じように誰かを助けてくれるのが望みです」とのコメントを残している。

 12月12日に投稿された動画はクチコミで約200万の再生回数となっており、さらに多くに人たちの賛同を得ている。

トップ動画:最短1時間で商品が届く「プライムナウ(Prime Now)」を利用し住所不定の路上生活者に必要な物資を送れるかどうかを検証した動画「プライムナウを慈善行為に使う方法(How to Hijack Amazon Prime Now for Good)」。慈善行為もオムニチャネル化だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ニューヨーク市内の路上生活者にアプリから注文した商品を届けさせる発想は素晴らしいと思います。寄付大国であるアメリカらしいチャリティともいえます。スマートフォン・アプリで注文し、指定した場所に宅配させるオムニチャネルを使った行為なので「オムニチャネル・チャリティ」ですね。ピンポイントで即座に必要な人に必要なモノを送れるのです。

「プライムナウを慈善行為に使う方法(How to Hijack Amazon Prime Now for Good)」を投稿したユーチューバーのロブ・ブリス氏は、オムニチャネル・チャリティを行うには3つのポイントがあるとしています。路上生活者の名前を聞くこと、その人が必要なモノを注文すること、最寄りの住所を宛先に指定することです。必要なモノを注文するので、なりすまし詐欺を防げます。現金を渡すとアルコールやドラッグになってしまう恐れがありますが、靴下や下着等の生活品では、現金にしずらいですから。

 慈善行為もオムニチャネル化するアメリカは、日本よりも5年〜10年進んでいますね。

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