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【読書感想】アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」

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アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (PHPビジネス新書)

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (PHPビジネス新書)

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アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (PHPビジネス新書)

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (PHPビジネス新書)

内容(「BOOK」データベースより)
小売り・流通に変革をもたらしてきたECの巨人・アマゾン。近年は、リアル店舗への進出にとどまらず、クラウド、宇宙事業、AI、ビッグデータなどの分野へも展開、米国ではアマゾンに顧客と利益を奪われることを意味する「アマゾンされる」という言葉が生まれるほどに、その勢いを増している。本書は、大学教授、上場企業の取締役、コンサルタントという3つの顔を持つ著者が、膨大な資料と独自のメソッドで、「アマゾンの大戦略」を読み解く一冊。


「2022年」って、いま(2017年)から、わずか5年先なんですね。

Amazonは世界をこんなに急激に変えてしまうのだろうか……と正直、半信半疑でもありました。

通販だけじゃなくて、本もレンタルビデオもCDも、店に行かなくてもオンデマンドで手に入るようになった一方で、リアル店舗はAmazonの影響で潰れるところがたくさんあり、現時点では、モノを各家庭に届けるのは流通業者の手が不可欠です。

ヤマト運輸の「値上げ」も話題になりました。

これに対しては、Amazonは今後、独自の流通・配送網をつくっていくのではないか、という憶測もあります。

また、欧米や日本でネット通販市場を支配しているAmazonの「一人勝ち」かと思いきや、中国発の「アリババ」が、Amazonの牙城を崩そうとしているのです。

中国の企業だし、いろいろと杜撰なんじゃない?とか思ってしまったのですが、この本を読んでみると、合理性や自社の利益を優先し、何かと他者や行政と衝突しがちなAmazonに比べて、さまざまなサービスを取り込み、「共存共栄」を目指しているようにみえるアリババは、大きな可能性があるようにも感じます。

この本を読んでいて驚いたのは、通販の会社だと思い込んでいたAmazonで、現在、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の存在が大きくなっている、ということでした。

アマゾンの地の利を語るうえで、いま最も重要なのはAWSです。AWSはテクノロジー企業としてのアマゾンに大変な競争優位性を生み出すとともに、収益面でもアマゾンを牽引するドル箱事業に成長しています。

 AWSはネット通販を支えるために多大な人、モノ、カネを投入して開発したクラウドコンピューティングの仕組みを社外に開放しビジネスとしたもの。アマゾンはクラウドコンピューティングにおいてもコストリーダーシップ戦略と差別化戦略を発揮し、今では世界のクラウド市場のシェアの3割を占めるに至っています。

そして、図表12はアマゾンの売上や利益に占めるAWSの割合を示したものです。今や、AWS事業は全社売上の9%、営業利益では驚くべきことに74%をAWS事業が占めています。営業利益率も高く、アマゾン全体の利益率が3%であるのに対し、AWS事業の利益率は25%にも及んでいます。AWSが公開以来、60回以上も値下げを繰り返しているのはよく知られている話ですが、この利益率を見る限り、まだまだ値下げ余力はあると見るべきでしょう。

よく「アマゾンは利益をため込まず、顧客に還元している」と語られますが、正確には「AWSであげた利益を他の事業に回している」という構造であることが、ここからよくわかります。

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