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コンビニの行方

バンクーバーのダウンタウンにセブンイレブンが数軒あります。そこには共通したイメージが付きまといます。「変な人が店の前にいる」「店先が汚い」「商品がつまらない」であります。確認したことはありませんが、当地にいる日本人に聞きました、「この1か月でセブンで買い物したことありますか?」でYESと答える人がどれぐらいいるか、とても興味あるところです。

アメリカに行くとガソリンスタンドに併設されているコンビニがセブンだったりするので利用する人も案外多いのかもしれませんが、日本と同様の街中のコンビニという意味ではバンクーバーのそれはあまりにも違いすぎるのであります。むしろ、ハワイにあるABCストアの方がはるかに感動するし、便利でコンビニを地で行っているでしょう。

そんなコンビニですが、日本でも様々な議論が展開されているようです。コンビニは飽和状態なのか、と。

様々な見方があると思います。切り口をどこに持ってくるかでどんな議論もできますが、私はざっくり、コンビニ経営は転換期にあるとみています。なくなるとは思いませんが、優勝劣敗が明白になるような気がします。どこが有利か、それは分かりません。

まず、コンビニでの買い物を必要とする世代が誰か、を考えてみると急速に普及したのは70年代後半から80年代であります。とすれば今の50代半ばぐらいの人から若い人たちが夜型生活に移行する中でその影響を直接的に受けています。

そしてコンビニ成長第二期は公共料金からコンサートのチケットまで支払いができる「コンビニのインフラ化」で、90年代経営の主流となっています。そして第三期が自社ブランド、弁当やおにぎりの充実化、さらにはカウンターのところの温かい商品販売といった経営の質の向上化があったかと思います。

ただし、スーパーも今では遅くまでやっているところも多く、公共料金等はネットで処理できます。セブンが誇るATMもキャッシュレスの時代。温かい食べ物もスーパーを含め、競合は多いでしょう。

経営をするにあたり、同じスタイルで無限の成長は期待できません。ヒット商品があったとしてもそのライフは限りがあります。そのため、コンビニは経営競争を勝ち抜くため、サービス向上に励んできたのですが、この先のビジョンがつかみにくくなってきました。

一つにはインフラのはずなのに売り上げ減と経営者の高齢化で閉店してなくなる店が出てきていることでしょうか?私が東京にいて自転車であちらこちら巡っていて思うのは住宅街の場合、大通りに出ないとコンビニはない、という事実であります。大通りから遠い住宅に住む人たちはコンビニまで歩いて5分以上かかり、全然コンビニエンスではないのです。

もしも一定時間かかるのならコンビニではなくてスーパーに行くという選択肢が当然出てきてしまいます。安いし、種類も豊富です。つまり、コンビニはあくまでもコンビニであって買い忘れたものを補充する役割に留まるのでしょう。

そんな中、先日、東京のファミマの店先に並んでいる野菜をみてびっくりしました。スーパー並みに安いし、籠に入って店先で売っているのがなんとなく、八百屋っぽくてナイスなんです。そして時間帯によっては多くの人が野菜を買っているのです。思ったのは「コンビニの商品構成は中途半端だったけどこういう泥臭いテイストを出せるようになるとこれはこれで面白い」であります。

コンビニエンスストアのもともとの思想は英語でジェネラルストアとかコーナーストアと呼ばれる街中の便利屋。そして日本の場合は田舎によくあった「よろずや」であります。双方とも共通して言えるのはそこに住む人たちの為の便利ショップであります。ところが日本のコンビニ戦略は会社や人が集まる繁華街やビジネス街が主軸でかつてのよろずやの意味合いからはやや離れてきた感があります。

ビジネスとしてはそれが王道なのかもしれませんが、高齢化を迎えた社会の中で「インフラ化」という観点から住宅街の「よろずや」が減っていくことに何か寂しいものすら感じてしまいます。最後に「よろずや」に何を期待するか、といえばコミュニケーションだと思います。店の人が客をよく知っていて、以前、何を買ったか覚えていてくれたりすると嬉しいですよね。今のコンビニじゃ、店員と会話することはまずありません。このあたりにコンビニの将来像のヒントがあるかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

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