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「美人の写真」をエサにビットコイン奪取。北朝鮮ハッカー部隊のハニートラップ

昨年4月、集団脱北した北朝鮮レストランの女性従業員たち(民族通信)

韓国紙・朝鮮日報は16日、今年発生した韓国の仮想通貨取引所に対する4件の不正アクセス攻撃が、「北朝鮮の仕業であると確認された」と報じた。一連の攻撃では3万6000人分の情報が流出し、多額の仮想通貨が盗み取られた。盗まれた仮想通貨は、当時76億ウォン(現在のレートで約7億8200万円)規模だったが、現在の価値では900億ウォン(約92億5000万円)に達しているという。

同紙によれば、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は不正アクセスに使用された悪性コードを分析。この悪性コードが、北朝鮮との関係が指摘されているハッキング集団「ラザルス」 が、かつて米ソニー・ピクチャーズやバングラデシュ中央銀行を攻撃した際に用いられたものと同じ方式で作られていることを確認したという。

また、悪性コードを送り込む方法も北朝鮮に特徴的なものだ。韓国紙・中央日報によれば、悪性コードは求人への応募を装ったメールで取引所に送られたが、添付された履歴書には、担当者の関心を引くために美貌の女性の写真が貼られていたという。

(参考記事:韓国要人に「美女攻撃」…北朝鮮サイバー部隊

ちなみに北朝鮮では、サービス業などで美女の魅力をアピールしているようなものが少なくない。

代表的なところでは、中国をはじめ世界各地に展開している北朝鮮レストラン(北レス)がある。現在は経済制裁のあおりを受けて衰退の一途をたどっているもようだが、かつて東南アジアで働いていたある美人ウェイトレスは、ネットでアイドル並みの人気を誇っていたこともある。

(参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

それ以外にも、高麗ホテル内のコーヒーショップの美女バリスタや、20代の美女が車を丁寧に手洗いしてくれる美女洗車場など、美女ビジネスが隆盛を極めている。

(参考記事:北朝鮮「美女カラオケ店」ぼったくりサービスの実態

ビジネスで美女を前面に立てる手法はひとつのマーケティングの形だが、マーケティングとは心理戦でもある。国営メディアを通じ、訳のわからないことばかり言っているように見える北朝鮮だが、実はけっこう心理戦に長けているところもあるのだ。

ともあれ、北朝鮮によるこの手のサイバー攻撃は、今後いっそう活発化する可能性が高い。サイバー攻撃は相手国からの兵器使用による反撃につながりにくいという特徴があるように思われるが、北朝鮮が核武装していれば、さらにそのリスクは小さくなる。つまり、北朝鮮の「やりたい放題」になる可能性があるわけだ。また、北朝鮮のようにITインフラが未整備な国は、相対的に、サイバー攻撃を受けた時の耐性が強い。

北朝鮮は現在でも、韓国に対して頻繁にサイバー攻撃を行っている。その対象が、日本にまで拡大しないという保証はないのだ。

※デイリーNKジャパンからの転載

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