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米大使館のエルサレム移転

トランプがエルサレムをイスラエルの首都と認定し、米大使館をエルサレムに移す(現在はテルアビブにある)と水(6日)に発表するだろうと表明したことは、先に報告した通りですが、その後、彼の娘婿のクシュナーが、トランプは決定を先延ばしするだろうと語ったとか、この問題を巡っては、田舎芝居じみたやり取りが続いていましたが(という表現が悪ければ、米政府内の良識派の意見にも配慮しようとして、というべきか?)、どうやらトランプは6日、予定通りに決定を発表する模様です。

もっとも、al qods al arabi net はトランプが、アッバス議長(パレスチナ)とアブダッラー国王(ヨルダン)に電話で、米大使館のエルサレム移転は決定していると語ったが、その時期については明示しなかったと伝えています。

また、アラビア語メディアはそろって、アラブ諸国、国際社会が、これに対して反対して、そろってその危険性と重大性を指摘しているとしていますが、先日開かれたアラブ連盟緊急会合(どうせ常任代表レベルに過ぎないが)は、移転はアラブ諸国に対する宣戦布告であると警告した由。

イスラエルでは、アラブ占領地等での予測される騒擾に備えて警戒態勢が強化されている由。

http://www.alquds.co.uk/?p=839204
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/american-elections-2016/2017/12/06/ترامب-سيعترف-بالقدس-عاصمة-لاسرائيل-مسؤول-اميركي-.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/12/6/تحذيرات-وترقب-لإعلان-ترمب-نقل-سفارة-بلاده-للقدس
http://www.alquds.co.uk/?p=839532

ということで、取りあえず本日までのところ、特段予測されていなかった問題は起きてはいませんが、問題は今後のアラブ人の反応でしょう。

アッバス等は、この決定は米国を仲介者とした和平の動きを殺すもんだとしているようですが、常識的に誰もトランプの下で、中東和平が動くとは予測していなかったはずで、その意味では、当面大きな変化はないと思います。
精々クシュナー等の田舎芝居の動きが止まる程度でしょう。

問題は占領地等の民衆の動きで、彼らのフラストレーションは相当高まっているので、各地での騒擾は避けられず入植者との衝突や治安部隊に対する攻撃が続く可能性もあり、イスラエル兵や入植者の行動がパレスチナ人を殺傷すれば、衝突はさらに拡大する可能性があり、これから当面イスラエルを含めたパレスチナ地域は、極めて緊張した状況を呈するのではないでしょうか?

そのような、民衆の激高は一人パレスチナ人に止まらず、他のアラブ諸国やイスラム諸国にも波及する可能性があり、特に親米的と目される諸国(ヨルダン、サウディ、パキスタン等)では政府は、難しい対応を迫られる可能性が出てきそうです。

それよりもやばそうなのは、これをきっかけに、ISやアルカイダ等の過激イスラム・テロリストが中東や欧州で、テロに走ることで、こちらが一番の危険性があるかもしれません。

ということで、当面中東への旅行を計画しておられる方は、明日以降の状況の進展をフォローして、また信頼できる渡航情報に目を光らせる等、とにかく普段以上の警戒をすることが重要と思われます。

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