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エルサレムを首都と認めたトランプに沈黙するアラブ

ついにトランプがイスラエルの首都をエルサレムと認定することを公式に発表した。

おまけに米国大使館をエルサレムに移転するとまで言った。

選挙公約に対する満額回答だ。

これには驚いた。

中東紛争を少しでも知っているものなら、このトランプの決定を衝撃を持って受けとめない者はいないだろう。

確かにエルサレムの首都認定と大使館移転を口に出した米大統領候補はこれまでにもいた。

しかし、それを実行したものは一人もいなかった。

確かに今度のトランプの発表、イスラエル向けのリップサービスに終わるという意見もある。

しかし、私はトランプは本気だと思う。

このような決定をやってのけるトランプを見ると、ひょっとして北朝鮮攻撃もトランプならやりかねないとすら思う。

どうやら、とんでもない大統領を米国民は選んでしまったようだ。

しかし、私がこのメルマガで書きたい事はその事ではない。

アラブの反発がどことなく冷めている気がしてならない。

確かに、建前として、トランプの決定にみな批判的だ。

しかし、一昔前ならアラブ諸国の反発はこんなものではなかった。

そう思っていたら共同通信が、エルサレム、カイロ、ワシントン特派員の共同記事として、アラブの識者の言葉を引用して書いた。

70年前から続くパレスチナ問題は、もはや最重要課題ではなく、アラブにとっては中東で影響力を増すシーア派イランこそが脅威であると。

アラブ諸国は自国利益を守るために必死で、そのためには米国との関係を断てないと。

11年前の中東民主化運動「アラブの春」が失敗して、内戦や独裁復活を招いた苦い記憶は、アラブ民衆から抵抗の意欲を奪った。本格的な反米運動は起きないと。

まさしくこれだ。

私もそう思う。

そうでなければ、イスラエルのパレスチナ入植という名の侵略が、いまここまで毎日のように野放図に放置されているはずがないからだ。

中東の不条理は、ますます進むだろう。

テロはなくならない(了)

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