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貴乃花が白鵬と犬猿の仲になった「バスの座席」事件

貴乃花が白鵬と犬猿の仲になった「バスの座席」事件

「貴乃花親方の姿勢には納得できない。理事という立場で、協会全体が進めようとしていることをぶち壊そうとしているのではないか」

 11月27日、横綱審議委員会後の会見で、北村正任委員長(76)は静かな口調ながら怒りを露わにした。

 日馬富士(33)の引退表明。定例理事会での危機管理委員会による中間報告。混迷を極めた暴行事件は、ようやく事件解明に向けての道筋が見えはじめた。

「そもそも貴乃花親方の狙いは、日馬富士を引退に追い込むことではなく、角界をまとめきれない八角理事長を辞任に追い込むことだった。来年2月の理事長選で勝てないことはわかっているが、八角理事長以下、協会幹部に一矢を報いることで溜飲を下げようとしていた」(相撲記者)

 しかし現在の雲行きは、八角理事長の辞任はなしというのが大方の見方だ。そして、貴乃花親方(45)のもうひとつの狙いとして、白鵬(32)潰しがあったと、協会関係者が明かす。

「もともと両者は蜜月関係にあった。貴乃花親方は白鵬の相撲を褒めていたし、白鵬も改革への姿勢を支持していた。改革が進めば、帰化しなくても一代年寄を認めてくれるのでは、という打算があったのも確か。

 その関係が悪化した原因のひとつは、巡業での移動の際、白鵬がバスに戻るのが遅れたことといわれている。白鵬がいないことを知りながらバスを発車させたというわけだ」

 だが、じつはその直前に決定的な事件が起きていたという。同日、最初の休憩で白鵬がバスに戻った際、貴乃花親方が座るはずの席に座ってしまったのだ。

「後から乗り込んできた貴乃花親方は、『なんで俺の席に座っているんだ!』と怒鳴り散らした。白鵬は、足が痛いから伸ばせる席に座ったと言い訳したが怒りは収まらず、力士たちの前で面子を潰された。以来、2人の関係は最悪のものとなってしまった」(同)

 また、「将来の目標が同じだから早めに芽を摘みたかったのでは」と、こう続ける。

「ともに、理事長の椅子を狙っている。白鵬は父親が帰化することに大反対のため親方にもなれそうになかったが、その父が最近、大病を患い状況が一変した。母親も、『あなたのやりたいようにやればいい』と後押ししているらしく、帰化に障害がなくなった。

 当然その話は貴乃花親方の耳に入っている。だからこそ、暴行事件の現場に居合わせた当事者として、白鵬も関与していたことをリークして、事を大きくしようと目論んだわけだ」

 だが、日馬富士の引退で形勢は逆転。白鵬は11月28日の八角理事長の講話の席で、「貴乃花巡業部長のもとでは冬巡業に安心して参加できない。巡業部長を代えてほしい。でなければ巡業に出たくない」と、反撃の狼煙を上げた。結果、貴乃花親方は冬巡業には帯同せず、巡業部長失格の烙印を押された。

 どうやら、“喧嘩” に勝ったのは白鵬のようだ。

(週刊FLASH 2017年12月19日号)

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