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日米関係の希薄さを象徴するハガティ米駐日大使の露出度の低さ

 ハガティ米駐日大使がきのう17日、都内の日本記者クラブで講演し、先の安倍・トランプ首脳会談で、日米二国間の自由貿易協定(FTA)の話が議論されたとばらした。

 首脳会談ではFTAをめぐるやり取りはなかったと説明していた日本政府を真っ向から否定するものだ。

 加えて、「明白にしておこう。米国が(TPPに)参加する事はない」と断言した。

 これは、いずれ米国がTPPに加入してくれると期待してTPP合意の音頭を取る日本政府をあざ笑うかのごとくだ。

 そして、トランプ大統領が米国製兵器の購入を求めたことについて、「誤解がある。大事なことは日本の防衛力を強化することだ。結果として貿易赤字につながるかもしれないが、それが目的ではない」と語った。

 これは、防衛のただ乗りは許さないと言っていると同時に、貿易赤字問題についてはFTAでしっかりと要求させてもらうと言っているのだ。

 まさしく、これがトランプ大統領の考え方だ。

 私はハガティ大使が日本に着任する前に書いた。

 いよいよハガティ大使がやってくる。

 ハガティ大使はキャロライン大使のようなパフォーマンス大使とは真逆で、まるで帝王のように振る舞うに違いないと。

 その通りとなった。

 ハガティ大使の物言いが傲慢であるからそう言っているのではない。

 着任以来3か月以上もたつというのに、ハガティ大使の露出度があまりにも低いからだ。

 露出度が低いということは、日本政府もメディアも財界も、ハガティ大使との接触があまりにも希薄であるということだ。

 そして露出したと思ったら、この記者会見だ。

 しかも、これだけ重要な事を語っているのに、記者とのやり取りがなく、各紙の取り上げ方も異常に小さい。

 これを要するに、皆がハガティ大使を敬遠し、ハガティ大使を畏怖しているごとくだ。

 このような日米関係は決して良好な関係とは言えない。

 戦後72年たって、いまだに日米関係は不健全、不平等で、稀薄な関係のままであるという事である(了)

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