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政治屋、小池百合子氏の向かう道

2016年の都知事選の直前、都民は怒っていました。舛添要一氏に対する風当たりはまるで普段のうっ憤を晴らすかのような勢いで、舛添氏からすれば無理やりリングから引きずり降ろされた、という気持ちがあったと思います。公私混同報道が次々と出て、それを受けた舛添氏のインタビューは火に油を注ぐ結果となったというのが落ちでしょうか?(ああいう場合は言い訳せず、燃え尽きるのを待った方がいい場合もあります。)

そこではじまった新しい知事を選ぶ選挙でしたが、主力候補であった増田寛也 、鳥越俊太郎両名では「正直、この二人からは選びたくない」という雰囲気がありました。そこに自民の推薦を取り付けれらなかった小池氏が立候補し、トークにかけては切れ味もよく、都民の視点を一気に集めることに成功した、と言えます。つまり、他の候補者に恵まれた結果だったのであります。

その後の小池フィーバーについてはタガが外れて自由に羽ばたいた政治屋の最盛期といってよいと思います。小池氏は希望も含めれば6つの政党に所属する渡り鳥。これをどうとるか、ですが、彼女は「我慢できない性格」なのだろうと思います。自分の好きにやりたい、だけどやらせてもらえないならどこにでも行く、これが小池氏の基本的性格です。

パリから帰国後の10月の両院議員総会で小池氏がやり玉にあげられた時、(不満だらけの議員を前に)「民進党ではこうやっていたんですね。自民党は決まったら従うのよ」(産経)という発言が小池氏の「投げ出したい」気持ちの表れの一つだと考えています。

私はこのブログで小池氏のことをその時々で話題にあげさせていただきました。都知事選の際には小池氏が良いのではないか、と書かせていただいています。それはあくまでもあの3人から選ぶなら他に選択肢がないという意味も含まれています。

その後、小池塾を立ち上げられたのは良かったと思っています。若い人を中心に政治ってなんだろう、俺も、私もやれるかな、という夢と希望を与えました。これは素直に評価しています。その流れで都議選で都民ファーストが大勝したことは都議会に新風を吹き込んだという意味でよかったのです。(ただ昨日の都民ファ初の政治資金パーティー、若い議員からは「パー券、ノルマ一人60万円分、売れねー」(2万円×30枚)との嘆き節もあったようですが。)

都議選が終わった後に小池氏の悪い癖が出ました。それは当選した都議に発言の自由を与えなかった点であります。幹事長に就任した野田数氏がそれを完全コントロールするとしたのですが、もちろん、これは小池氏の指示だったはずです。これに反発したのが音喜多氏らの都民ファからの離脱であります。

つまり、小池氏は絶対服従型の帝国を築けなければさっさと城を明け渡し、また新たな根城を探すという行動を繰り返すのでありますが、都知事という城は大坂城ぐらいの意味があり、ここを明け渡せば行くところがない、という究極の選択肢となります。

私が今回の衆議院選で小池氏が国政に立候補するなら都知事は辞めるべきだとはっきり書かせていただいたのもこの性格を感じ取った上で、どうせ、城を明け渡すことはない、とも思っていました。大坂城落城の際、秀頼の母、淀殿が最後まであがき続け、大坂城は落ちない、とあまり綺麗な最期ではなかった形で描かれています。私には小池氏と淀殿がある部分、重なるのであります。

それは自分に酔い、全体像を見誤るという点であります。

小池氏は今回、希望の共同代表を降りて都政にまい進するとしています。方向感としてはそれが正しいと思います。但し、小池熱が下がってしまった今、豊洲移転問題は面倒だと思います。判断せず、かき回してしまったことでどちらに進んでも小池氏は批判の矢面に立たされてしまいます。

オリンピックに向けた課題も多いでしょう。小池氏の最大の弱点は「決められないこと」であります。最後の最後に決めるというスタンスは心理的に弱気の中でベストを選ぶという「勝つためだけの判断」であって自己の本心とはかけ離れることがあります。

個人的にはそれらのハードルを乗り越えて都知事として頑張っていただきたいと思いますが、またどこかで奇妙な誤りを犯しはしないか、それだけが心配であります。しっかりした伴侶と言えるほどのブレーンを持つべきではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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