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加計学園獣医学部の末路は見えている 安倍、加計孝太郎両氏の証人喚問を実施し、責任の所在を明確にすべきだ

 加計学園岡山理科大学の獣医学部が認可されようとしています。
 もともと加計学園の獣医学部は、理事長加計孝太郎氏が安倍氏とお友達というだけで認可されてしまったようなものですから、新たに誕生する獣医学部の末路は最初から見えているようなものです。

獣医師の粗製濫造はペットに不幸をもたらす



 菅良二今治市長が「一流のスタッフと設備を備えた世界に冠たる素晴らしい大学が出来ます」と豪語しているのですが、現実には、そのような「一流のスタッフ」など揃えられようはずもありません。既存の大学から引き抜くか、他大学で定年退職した高齢の講師陣を揃えるという手段しかないわけです。定年後の小遣い稼ぎで集めた人たちであればまだしも、引き抜きということになれば相応の処遇(研究環境と収入)が保証されなければ、おいそれと引き抜きに応じることなどできませんし、それができるはずもありません。

 それが結局、審議会委員に「今ある16大学の中で最も教育の内容は低いと思う」と言わしめてしまうのですが、普通の感性があれば、加計学園の獣医学部の教育水準なんて想像できるよね、ということは誰でも認識できることです。  菅今治市長は、利権に毒されているというか、多額の助成金を注ぎ込んでしまっていますから、「絶賛」するしかないわけで、その姿はあまりに滑稽です。

 仮に「一流のスタッフ」で構成されているとすれば、自前で養成した研究者ではなく、他から引き抜いてきただけの人材に過ぎず、日本の獣医学部全体の水準が上がったということはなく、獣医学部間でのゼロサムゲームをやっていたに過ぎず、全体の底上げにもなりませんん。人材養成と言いながら、結局は、獣医師の粗製濫造でしかありません。

加計学園獣医学部の認可により獣医師は地盤沈下する 需要を無視した増員は法科大学院の二の舞になるだけ

 その結果は歯科医師のように市場であぶれることになりますから、獣医学部の新設は獣医師の魅力そのものを低下させることにつながります。

 結局、獣医学部新設によって獣医師が増員されたとしても、「不足」していると言われている公務員獣医医師や産業動物獣医師に人材が回ることはありません。待遇が悪い以上、誰も希望しないのはむしろ当然であり、数の問題でないことは医師の無医村問題や解剖医の不足を考えればわかることです。

加計学園問題 獣医師は不足している? 加計学園の獣医学部新設は質の低下と混乱だけをもたらす

 加計学園の獣医学部の末路は見えています。

 安倍氏と加計孝太郎氏の国会での証人喚問は是非とも実施されなければなりません。疑惑に封印することは許されません。

 ここで一番の問題は責任の所在も曖昧にされたままだということです。安倍氏は岩盤規制を取っ払ったというのですが、その結果が破綻した場合の責任は、このままだと文科省に押し付けて終わりにされかねません。

 元々、「岩盤規制」と言えるためには、獣医師の需要がまだまだあるにも関わらず、既存の獣医師が利権を守るために新規参入を拒否するために学部新設を阻止し、そのために規制されてきたという実態がなければなりません。しかし、現状、獣医師は過剰とまで言われている中で、不当な制約などありません。

 加計学園獣医学部における獣医師養成が失敗するばかりでなく、獣医師界全体の質を下げるような結果になることは目に見えており、失敗した場合の責任は誰がとるのでしょう。

 法科大学院制度の失敗は未だに誰も責任をとろうとはしていません。文科省をはじめ大学側も今なお法科大学院制度に固執するという醜態をさらしていますが、最初からうまくいかないという指摘がありながら、このような制度を導入した人たちは、こんなはずじゃなかったなどと無責任な発言に終始しています。

臨床法学教育学会 佐藤幸治氏の特別講演 認可される法科大学院数は20から30のはずだった

 その責任の所在を明確にするためにも、安倍氏と加計氏の証人喚問は不可欠であり、大学設置審議会でどのような審議が行われたのかの検証も不可欠です。非公開だから検証も許されないとすれば単なるブラックボックスであり文科省による設置認可にお墨付きを与えるためだけの御用審議会でしかなくなります(実態はそういうことなのでしょうけれど)。

もともと審議会などは、政府の政策を推進するために国会を形骸化させるために設置されることが多く、委員の任命によって最初から目指す答申が出すための出来レースなことは周知の事実ですが、だからといって「認可」の答申を出した人たちの責任を曖昧にすることは許されません。
 無責任行政を黙認してはなりません。

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