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娘たちとの15年、返ってこない・・・ゴビンタ氏語る。

東電OL事件を知っているだろうか。

東京のアパートの一室で、東電の幹部社員の遺体が発見された事件である。

捜査の末、1997年に1人のネパール人が逮捕された。

彼は、無罪を争い、長期の勾留生活を余儀なくされた。
努力の甲斐あってか、2000年に東京地裁は、現場に第三者がいた可能性が否定できないとして無罪判決をした。

しかし、検察は控訴し、さらに、勾留を求めたところ、東京高裁は、紆余曲折の末、一審が無罪であるにもかかわらず、東京高裁第4刑事部(高木俊夫裁判長、飯田喜信・芦沢政治裁判官)が勾留を認め、異議申立を受けた東京高裁(高橋省吾 青木正良 村木保裕)も勾留を支持し、最高裁(藤井正雄、遠藤光男、井嶋一友、大出峻郎、町田顯)遠藤、藤井裁判官の反対もあったが勾留を認めた。

その結果、彼は再び長期の勾留生活を余儀なくされた。

その後、 東京高等裁判所第4刑事部は、逆転有罪判決を出し、2003年最高裁(藤田宙靖裁判長、金谷利廣・濱田邦夫・上田豊三裁判官)も有罪を支持し、彼は服役することになった。

ただ、その後、DNA鑑定を実施したところ、遺体から採取された精液のDNAが彼のものとは異なり、現場から検出された第三者の陰毛のDNAと合致することが判明した。
精液の存在は、検察は認識していたが、明らかにしていなかったのである。

検察が再審に反対し、勾留をするよう求める中で、刑の執行停止がおこなわれた。」

彼が帰国することが出来たのは2012年のことで、再審無罪判決となったのは、2012年11月7日のことである。

そんな彼が、事件後初めて来日してインタビューに応じたようである。

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「僕の若さはもう戻ってこない。僕の人生の一番いい時期は刑務所の中だった」

私は、これを読んで、デタラメな逮捕の後、ガンで死に至った若きプログラマを思い出さずにはいられなかった。彼は勾留中に胃がんであるにもかかわらず検査すら受けさせてもらえなかったのである。

死ぬ前、彼は、「僕は日本に殺された。とても悔しい」と言って泣いていた。

被告人は、たとえ無罪であっても、とてつもない犠牲を強いられる。

それにもかかわらず、無辜の人を罪に陥れた人は誰も責任をとらない。

逆転無罪判決を出した、高木裁判長は、定年退官の後、瑞宝重光章を受賞し天寿をまっとうされたようである。飯田裁判官は、再審無罪判決の後2013年に依願退官をし、芹沢裁判官は現在も裁判官を続け現在は福島家庭裁判所の所長のようである。

異義を退けた東京高裁の高橋裁判官はロースクールの教授となり、青木裁判官は簡易裁判所の判事を続け、村木裁判官はその後児童買春で弾劾罷免となった。

不利な証拠の存在を黙っていた検察は名前すら出ない。

警察は、悪びれるところか、彼が真犯人だと今でも言っているものがいると聞く。

決して忘れてはいけない。

この事件を、

そして、えん罪は、検察の狂気と、裁判官の暗愚と、弁護人の無能が生み出していることを。

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