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「希望の党」には希望を感じない

希望の党が共同代表の選挙をやって、玉木雄一郎という人が大串博志氏を破って当選したと新聞記事になっていた。どちらも知らない人だからどうでもいいのだが、「共同代表」というのは、今の代表が小池百合子東京都知事だから、国会議員の共同代表をつけて国政への窓口にするという趣旨らしい。就任の記者会見で、「政権の補完勢力にはならない」と言明したそうだ。わざわざそう言うのは、野党としての信頼性に疑問を持たれているのを意識しているのだろう。安保法制の容認と、改憲に前向きの姿勢も表明している。

 希望の党は、野党としては立憲民主党に次ぐ議席数を獲得している。ただし先日の総選挙では、235人もの候補者を立てたものの、当選は50名にとどまった。民進党の議員が全員まとまって希望の党に合流するという目論見は、小池代表の「しっかり選別します」の一言で分解し、立憲民主党の結成を招いたのだった。それは結果的には、日本の政治のためには良かった。あのまま、改憲か護憲かさえもわからないゴチャゴチャの巨大野党が出現していたら、国民は何を手がかりにして投票したらいいか、大いに迷ったことだろう。

 そういう「希望の党」だが、これからどこへ行こうとするのだろう。問われればおそらく「政権交代可能な健全な野党である」などと言いそうである。アメリカの共和党に対する民主党のように、2大保守党の一方になることを夢見ているのではなかろうか。だが日本の政治風土の中では、保守の地盤は、2大保守党による政権キャッチボールを許すほど大きくはないと私は思う。新保守党が発展しても、せいぜい公明党よりは大きくなって、政権補完勢力の本命の座にすわるぐらいまでが限度ではないかと思われる。

 いずれにしても希望の党に未来への希望はない。小池百合子に吹いた「都民ファースト」の風は、二度と同じ人物の上に吹くことはないだろう。いま求められているのは、次世代の日本を、戦争を遠ざけて永続する平和へと導いてくれる、日本国憲法の理念に添って行動する政党だと、私は思っている。 
 

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