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法政大学学園祭講演など

 石破 茂 です。

 トランプ大統領訪日や総理外遊のため、国会は事実上開かれない1週間でした。  トランプ氏訪日の詳細な内容は知る由もありませんが、北朝鮮の核開発とミサイル技術の進捗状況、拡大抑止の実効性向上策、ミサイルディフェンスの信頼性向上などについて認識の共有がなされたものと信じます。

 物事全てにおいてリスクがあるのは当然であり、これをどこまで国民に伝えるかは難しい判断です。可能な限りの論説には目を通しているつもりですが、識者によって見方が大きく異なっており、やや困惑気味です。

 「同盟とは、共に戦うことはあっても決して運命を共にはしないものである」(シャルル・ドゴール)、「同盟とは、相手国の戦争に巻き込まれる恐怖と、相手国に見捨てられる恐怖の相克の間でマネジメントされるものである」(マイケル・マンデンバーム)、という教訓が思い起こされます。

 さる5日、法政大学学園祭で「安全保障と地方創生」をテーマに講演する機会があり、現役学生、OB、社会人諸兄姉多くにご来会頂いたのですが、「国家主権とは何か」「国家の独立とは何か」「軍隊と警察の相違は何か」などについて、「そんな話は初めて聞いた」という方が大多数でした。

 小学校から大学まで「国民主権」については嫌と言うほど教わるのですが(故・田中美知太郎先生は「日本に本当の意味での国民主権など存在しない」と著書「市民と国家」の中で述べておられますが)、「国家主権」について教わったことは全く無く、従って国の独立も、軍隊と警察との任務の相違についても、意識の片隅にもないという方がほとんどなのが現実です。かく言う私も一応法律学科を卒業しているのですが、この意識を持ったのは議員になってからしばらく経った頃でした。

 「自民党の大勝により、憲法改正の議論が加速する」との見方が報道でなされていますが、基本中の基本について正確な知識と意見を多くの議員が有して議論に臨んでもらいたいと切に願っております。集団的自衛権と憲法の議論も、まさに国家の独立そのものに関わることです。

 国会の論戦が開始されるに当たり、質問時間の配分を巡って与野党間にかなりの意見の隔たりがあるようです。法案にせよ、予算案にせよ、国会に提出される案件についてはそのほとんどが与党の事前審査・承認を要するのが慣例であり、与野党の質疑時間が議席数に純粋に比例すべきものだとは思いません。また、野党の質問に丁寧に答えることによって政府・与党案の正当性を世に知らしめる大きな効果が得られるものと考えます。

 もちろん「与野党比1対9」などと言うのは譲りすぎですが、野党にひたすら誠実に正確に答弁することによって、野党の揚げ足取り的な質問も減少するように思うのは私だけなのでしょうか。質問の価値は単なる時間の長さだけではなく、質問時間と内容との積によって決まるものです。

 週末は、11日土曜日が自民党岐阜県連主催「ぎふ未来塾」で講演(午後1時・自民党岐阜県連・岐阜市藪田)。

 12日日曜日は「衆議院議員赤沢りょうせい君を囲む会」(午前11時・皆生グランドホテル・鳥取県米子市)、自民党関金町支部「石破代議士を囲む国政報告会」(午後1時半・関金町文化センター・倉吉市関金町大鳥居)、自民党三朝町支部小鹿地区「石破代議士を支援する会」(午後3時・バンビセンター・三朝町高橋)、自民党賀露支部総会(午後5時半・賀露神社会館・鳥取市賀露町)、という日程です。

 比較的小春日和の多い都心の1週間でした。皆様お元気でお過ごしくださいませ。

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