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北朝鮮に手の内を明かした軽率な産経新聞のスクープ記事

 きょう11月8日の産経新聞が一面トップで、「トランプ来日の舞台裏」というスクープ記事を掲載していた。

 論説委員兼政治部編集委員という仰々しい肩書を持つ阿比留瑠比という記者の署名入り記事だ。

 そこには、安倍首相とトランプ大統領が、5日の夜、銀座の鉄板焼き店で食事をしながら北朝鮮危機に対して次のように意見が一致した事について、まるでその場に居合わせたかのように書かれている。

 トランプ 「とにかくこちらから北朝鮮に、何らかの対話を請う(BEG)ことはしてはいけない」

 安倍   「もちろん、むこうから対話を求めるようにしなければいけない」

 よくも、このような記事を産経新聞は一面トップに書いたものだ。

 このトランプ・安倍会食に同席していた者は、通訳以外に限られた者だけに違いない。

 ひょっとして、通訳以外には誰も同席していなかったかもしれない。

 だから、この会話は安倍首相本人か、安倍首相に極めて近い側近から入手したトップシークレットに違いない。

 だから舞い上がって一面トップで大きく報じたのかもしれない。

 しかし、こんな会話を産経新聞に漏らす方も漏らす方だが、有頂天になってそれを新聞紙上で公表した産経新聞も産経新聞だ。

 北朝鮮に手の内を明かす愚を犯した事になる。

 このトランプ大統領と安倍首相の会話を知って、金正恩総書記は、いまごろ、その手には乗らないと、ほくそ笑んでいるだろう。

 それとも、このスクープ記事は、阿比留氏が想像をたくましくして勝手に作り上げた作文記事なのだろうか。

 どっちに転んでも噴飯物の産経新聞の記事である。

 この記事が引き金になって近く金正恩が核実験を行うかもしれない。

 そう脅かしたくなる、軽率な産経新聞の記事である(了)

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