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エリート校の不思議な授業

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東大駒場キャンパス

灘とか筑駒とか、東大にたくさん入るような学校ではどんな授業をしているのか。もちろん英語、数学、国語、社会、理科など主要科目もしっかりやりますが、そういう名門校ほど、それ以外のことにもたっぷり時間をかけているんです。一見、大学受験には関係のなさそうなユニークな授業がたくさんあります。

たとえば、神戸の灘中高では、幼児が使うようなあるアイテムを使って、古代ギリシャ時代から3大作図不可能問題とされてきた幾何の難問を解いてしまいます。そのアイテムとは何でしょう?

(1) レゴブロック

(2) なわとび

(3) おりがみ

(4) 針と糸

答えは(3)のおりがみです。

おりがみを使って幾何の難問を次々解く「オリガミクス」という授業を、中2から高2の4学年にまたがって実施します。実際におりがみで大学入試問題を解くわけにはいきませんから、直接的に受験に関係するわけではないのですが、普段、テストでいい点数を取るためだけに勉強してしまいがちな数学に、いつもとは別の視点から取り組んでみようという意図があります。

さきほどの答えは(3)のおりがみでしたが、実はそのほかのアイテムもすべて、別の学校のユニークな授業で使われています。

(1)のレゴブロックは、神奈川の聖光学院という男子校の数学の授業で使われています。素因数分解の問題を解くのにブロックを使ったり、微積分の理解を深めるためにブロックを使ったりします。中には授業の途中で関係ないものを作り始めてしまう生徒もいますが、「それも良し」とされています。そういう中から思わぬ発想が生まれるかもしれないからです。

おりがみを使う灘の授業と、レゴブロックを使う聖光学院の授業って、ちょっと似ている感じがしますよね。実は灘と聖光学院の数学の先生は、同じ大学の同級生だったということが、取材の中で発覚するという驚きの展開がありました。ちなみにその大学というのはやはり東大なんですけれど。さすがですね。

(2)のなわとびは、東京の国立市にある桐朋中高の体育の授業で使用されています。体育の授業でなわとびを使うこと自体は珍しくもなんともないと思います。でも桐朋の場合、それが校技のようになっています。

生徒手帳ならぬ、体育手帳というのが渡されて、そこになわとびの何級の条件みたいなことが書かれています。毎年冬には真剣になわとびを飛ぶんです。だから技の難易度がハンパじゃない。3重跳びは当たり前、その状態で綾跳びしたり後ろ回しにしたり、身体の横で回したりと、アクロバティックな技が飛び出します。

なわとびも桐朋オリジナル。購買部に竹筒とビニールのロープが売っていて、それを買って自分でカスタマイズするんです。

1952年のヘルシンキオリンピックに体操の選手として出場した金子明友先生が導入したときから続き伝統だというので、もう65年の歴史があるということになります。現役オリンピック選手が体育の先生って、すごいですよね。

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