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食べて一晩中トイレから出られなかった中国産「ヘドロアサリ」の恐怖 週刊文春記者が見た! 危険すぎる中国産食品#3 - 徳山 大樹

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 写真は何の変哲もないアサリに見えるかもしれないが、私はこれを食べた後、ひどい下痢に苦しみ、一晩中トイレから出られなくなってしまった。今でもアサリをほとんど食べない。というより食べられない。国産だとわかっていても、あのときのヘドロ臭と悪夢のような記憶がよみがえり、気持ち悪くなってしまうからだ。

 今回は、そんな中国産「ヘドロアサリ」を実食した体験談をご紹介したい。

 訪れたのは、中国・山東省青島市城陽区のアサリ加工場だ。ここは養殖場も経営しており、青島近海で獲れたアサリをトラックで運び、加工して出荷するという。写真だと砂利に見えるが、荷台にはアサリが直に積まれていた。その上にも、網の中にびっしり詰められたアサリが積まれている。

「網に入れたほうがたくさん運べるからな」

 日焼けした総経理(社長)の顔は得意気だった。彼は、我々が捕まえた地元タクシー運転手の親戚だったため、とても愛想よく出迎えてくれた。

 社長が我々を加工場へ招き入れると、ちょうど網に入ったアサリをトラックから降ろしている従業員がいた。当時、8月上旬で気温も30度を超えていたため、半ズボンや上半身裸で作業していたのである。アサリからも腐臭のような変な刺激臭がした。

「ガソリンなんて使ってないよ!」と大笑い

 炎天下にさらされながら加工場へ到着したアサリは、写真の選別機で商品に適したものと廃棄するものに分けられる。中央の投入口にアサリを流し入れると、モーター音が鳴り響き、選別機の両脇から粒が小さかったり、割れてしまったアサリが落ちてくる。

 近くで見てみようと、中をのぞきこんだ。すると、強烈な腐臭が鼻を突き、思わずのけぞった。ガソリンのような臭いもしたので、通訳の日本人ジャーナリスト・林真宣氏に訊いてもらったところ、

「ガソリンなんて使ってないよ!」と大笑いされた。しかし、工業用の油というよりヘドロのような臭いにどうしても耐えられず、屋内へ逃げ込んだ。

 室内の中央に大きな釜が置いてあった。中には黒くて生臭い水が入っている。「ヘドロアサリ」を入れているからどす黒くなったのか、単に不衛生だからなのか判然としなかった。釜の中もサビだらけで、ずいぶん古いもののようだ。


アサリを茹でる釜。中には黒くて生臭い水が

「これはアサリを茹でる釜だよ。火を通さないと悪くなるから。その釜で茹でた後、またトラックで港まで運ぶんだ。このアサリはたまに日本へも輸出している。いつも日本と取引があるわけじゃないけど、よく知らないバイヤーがやってきて『日本へ送る分が足りないから分けてくれ』って注文しにくるのさ」

 社長に聞いても、日本のどんな企業と取引しているか把握していなかった。全て中国人のバイヤー任せだ。なぜか、バイヤーの素性については頑なに教えてくれなかった。

 帰り際、社長は親類の運転手に「お土産だよ」と言って、小さな網に入った加工前のアサリを渡した。

 笑顔で手を振る社長に別れを告げ、ヘドロのような臭いが充満したアサリ加工場を後にした。昼食を取ることになり、我々は青島の中心街にある飲食店へ入った。我々へのお礼のつもりだったのだろう、運転手は店員に加工場でもらった「ヘドロアサリ」を渡し、何やら指示を出した。数分後、もう見たくないと思っていたアサリが「酒蒸し」となって我々の前に出てきたのである。

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