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【書評】「アフター・ビットコイン」から個人投資家が学ぶべきこと

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仮想通貨に関して、色々調べていますが、何が正確な情報なのか判断が難しいところです。いい加減な書籍や怪しいサイトが多く、何を信じて良いのかなかなか真実が見えてきません。そんな中、アフター・ビットコインという書籍を読みました。日銀出身の決済システムに関する研究をしている専門家の方が書いたかなり骨太な1冊です。

「アフター」という言葉からわかるように、本書の中で著者はビットコインに関して、ネガティブな見方をしています。その理由としては次のようなものをあげています。

1.ランサムウエア事件やマネーロンダリングなど犯罪の支払い手段として使われている(匿名性の問題)
2.上位1%未満の保有者が90%のビットコインを所有している(保有者の偏在問題)
3.マイニング(採掘)している主体が電力料金の安い中国に偏っている(マイニングの集中化問題)
4.発行上限があり、通貨としての側面より需給に基づく資産としての側面が強い(発行上限問題)
5.マイニングのリワードが半減、あるいは発行上限に達することでマイニング(取引の承認)に対するインセンティヴが失われる(マイニング撤退リスク)
6.ブロックサイズの問題とそれに伴う分裂騒動の繰り返しによるビットコインに対する信認の低下(分裂リスク)
7.政府の規制による価値急落リスク(規制リスク)
8.本源的価値がゼロである(バブル懸念)
9.ICOの広がりに伴う、仮想通貨詐欺の広がり(金融詐欺の問題)

確かに、ビットコインを始めとする仮想通貨の大きな変化は、2000年頃に発生したドットコムバブルに出危うさを感じることもあります。その一方で、インターネットが世の中に普及する時にも似ています。インターネット黎明期にも「よくわからないから怪しい」というのが世間一般の論調でした。しかし、今やインターネットを使わないで生活する人はほとんどいません。

仮想通貨やブロックチェーンもまだ黎明期であり、これからの展開は正直わかりません。技術を研究する人、実際に保有している人、ビジネスに活用しようと思っている人、それぞれの立場でそれぞれの思惑があると思います。

私自身は、いくつかの仮想通貨を既に保有していますが、以前のブログに書いたように、個人投資家としての視点を忘れないようにしたいと思っています。

本書は金融の専門家が冷静に仮想通貨とブロックチェーン技術について解説した良書ですが、投資家という立場から言えば、115ページまでの2章を読めば充分です。

既に仮想通貨を保有している人、仮想通貨に興味を持っているが良くわからないという人には一読をお薦めします。

<参考図書>
アフター・ビットコイン 中島真志

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

※このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年11月2日の記事から転載したものです。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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