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自民党よもっと横綱相撲をとらんかい!〜野党時代の発言と矛盾するせこすぎる自民党案

 立憲民主党・枝野幸男代表が自民党に対して「議院内閣制の基本を分かっていない」とお怒りです。

(関連記事)

立憲民主党・枝野幸男代表、質問時間削減の自民党案を批判 「議院内閣制の基本を分かっていない」

http://www.sankei.com/politics/news/171030/plt1710300022-n1.html

 国会での野党の質問時間をこれまで慣習で野党8:与党2の割合だったのを議席数で按分しようとしている自民党に対して、枝野氏は激しく批判しているわけです。

 国会の質問時間は別に法律で拘束されているわけではないので、自民党提案の議席数で時間を決めるのも「議院内閣制の基本を分かっていない」というほどのひどい提案なのかは少々疑問ではあります。

 で、都議会議員のおときた駿氏によれば、都議会では原則として質問時間配分は「議席数」が基準なのだそうです。

おときた駿(東京都議会議員/北区選出)

2017年10月31日 07:04

議会における質問時間配分は「議席数」が基準。でも、得票比率は考慮されても良いのでは?

http://blogos.com/article/255873/

 なるほどであります。

 失礼して当該箇所を抜粋。

都議会の場合、基本的に質問時間は「議席数」に比例して配分されます。例えば全体の質疑時間が180分で、自民党の議席が5割だとすれば、90分は自民党の持ち時間になるわけですね。

ただ、単純に議員数で割り算していくと、少数会派の持ち時間が3分とかになってしまうときがあります。

そういう場合は、議会運営委員会などの話し合いで大会派(与党サイド)が「譲歩」して、5分なり10分なりの質問時間を少数会派に分け与えるのが慣習となっています。

 この違いですが、「二元代表制」の都議会と「議院内閣制」の国会の違いと考えると、興味深いですね。

 「二元代表制」すなわち住民が直接選挙で首長と議員を別々に選ぶ制度である都議会では、首長は予算や条例などの議案を議会に出したり人事を決めたりする権限を持ち、議会は議案の議決などで首長の行政運営を監視する役目を持っています。

 従って都議会では建前上、知事与党を含めた議会全体で議論するということなのかもしれません。

 知事の予算や条例などの議案に、与党がその決定に関与していない(もちろん建前論ではあります)からです。

 一方、国会では事情が異なります。

 政府は国会提出前に法案や予算案の内容を与党に説明し、了承を得る仕組みになっていますから、野党と違って、与党の意向は国会で議論される前に政策に充分に反映されています、つまりすでに事前了解してますので国会の場で与党が再度質問する意義があるのか、という点です。

 ・・・

 さて、本件に関してですが、一言で言えば、失礼ながら、

 せこい、せこすぎる、自民党よもっと横綱相撲をとらんかい

 という一言に尽きます。

 いくら直近の総選挙で大勝したにせよ、いくら野党の質問がモリカケモリカケとどうしようもない不毛な時間の無駄にせよ、国会の野党の質問時間を削るというのはせこすぎるというものです。

 ただせこいだけでなく自民党が野党だった5年前と言っていることが矛盾しています。

 昔から、配分時間は、与野党の協議で柔軟に決められてきたのが実情です。

 民主党政権以前から、野党に多めに配分するのは当然視されてきましたし、麻生政権だった09年の衆院予算委でも、野党に長く配分されていたわけです。

 そして今の8対2の比率は民主党政権で野党自民党に手厚く配分されるために決まったわけです。

 当時の野党・自民党はさらに上積みを要求、国対委員長だった岸田文雄氏は12年2月、記者会見でこう語っていました。

 「審議入りの条件として、昨年以上の審議時間数を野党に与えていただきたい」

 これですね、ごらんのように野党時代の発言と矛盾しますし、第一、なによりも格好悪すぎでしょう。

 こういうこと(自民にとっては些細なことかもしれませんが)で判官贔屓の国民の嫌気がさすことを自民党は肝に銘じるべきです。

 せこい、せこすぎるのです。

 自民党よもっと横綱相撲をとらんかい。

 この糞のような案は国民の不評を買う前にすみやかに撤回すべきです。

 読者の皆さん。

 そう思いませんか。

 ふう。



(木走まさみず)

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