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アメリカ、スペイン、英国、その共通点

スペインのカタルーニャで独立反対派の100万人のデモが繰り広げられたと報道されています。つい先日まで独立賛成派が9割だと主張していたそのステートメントは何だったのでしょうか?投票率43%の秘密とはやはりこういうことだったということでしょうか?

国を二分する論戦がやけに目につくようになりました。アメリカの大統領選挙、英国のEUからの離脱を問う国民投票、フランスの大統領選挙も極右を掲げるルペン候補が最後まで戦い抜きました。日本でも先の衆議院選挙で見たのは民進党の分裂でありました。そこには双方が譲れない明白な線を引こうと運動家が野心をたきつけます。

もちろん、歴史の中でおなじことは繰り返されてきたはずですが、最近の極論に走るその姿は尋常ではない気がするのです。まるでコンピューターの0と1の世界のように二者択一の世界が繰り広げられ、その分割された世界には近所の人、仲間、更には家族の中ですらバトルが繰り広げられると聞きます。なぜ、人々はそこまで踏み込むようになったのでしょうか?

私が思う一つの理由は人々の情報過多が故の消化不良ではないかと思うのです。

人間の情報吸収能力は人により千差万別のはずです。高い人もいれば低い人もいます。ところが世の中、あまりにも多くの情報が飛び交うことで人々はその詳細を読むことに疲れてきてしまいました。その結果、どぎついヘッドラインのニュースが数多く読まれる傾向が強まり、書き手や編集者はより刺激度の高い内容へと偏重します。が、その場合、内容をしっかり精読すればその真偽やふくらまし方はある程度分かるのですが、ほとんどの人はリードだけをさっと読み、かつ、それに反応したコメントをむしろ丹念に読むようになります。

コメントはそれこそ賛否両論が入り混じるわけでそれぞれの主張が脈絡なく続きます。当然そのコメントにも強い言葉が並び、時として本文とは関係のないところまで踏み込んだりしています。ここで第三者の読み手は本質ではなく、二次情報というより「加工情報」をあたかも事実だと思い込み、マインドの中に深く刻み込んでいるのではないでしょうか?

私は危険な時代が到来したと思っています。それは人々の思想の支配は案外、たやすくできるのだろう、ということであります。

先の大戦の特徴の一つに全体主義があったと思います。個人は全体(国家)に従属するという考え方であり、ある一つの思想が国民を一時的に支配してしまう状態でありました。今、起こりつつあるのは一つが二つに分離した状態を生み出してしまったようです。これはこれで国家の成長を年単位で後退させる要因となりかねません。

英国はそのEU離脱に関して苦労しています。メイ首相の支持率も厳しい状況になっています。それは国民投票をした時から人々は考え、新たなるインプットにより考え直し始めてしまったからです。

こんな時代を乗り切るにはどうしたらよいのでしょうか?

私はいらない情報は断ち切る勇気が必要なのではないか、と思います。つまり、何もかも知らなくてもいい、自分の知るべき分野だけを知り、わからない世界は判断しないという発想です。

インターネットとSNSで世の中の人は急速に耳年増が増えたと思います。私もそうかもしれません。しかし、多くの人はその深堀をすることなく、一定の印象だけを記憶して終わってしまうのです。これではアップデートしないウイルスソフトと同じでその知識そのものが存在することが弊害すら起こしかねないのではないでしょうか?

これは現代に突き付けられた大きな試練だと思っています。我々人間は英知でこれを乗り越えることができるのでしょうか?

では、お前はどうするのかって?私はスマホ中毒にならないようほとんどスマホいじりをしないようにしています。

では今日はこのぐらいで。

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