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自動車の未来

東京モーターショーが始まりました。私は今年はいけませんので様々なニュースを拝見しながら会場の様子を想像しています。

さて、メディアのヘッドラインに並ぶのは電気自動車のEVと人工知能のAI。そして自動車の雄、トヨタは2040年代までにガソリンないしディーゼルのみで走る車の全廃をする方針と一部メディアで報じられています。(この報道はやや不思議感があり真偽は要確認です。)

一方で、マツダを中心として従来型ガソリン車への徹底的こだわりも見られます。これは電気自動車普及期を迎えてもガソリン車の需要はそう簡単になくならないとみていることが大きいのでしょう。

英国、フランス、中国が目指す2040年(代)の内燃機関の自動車の全廃目標はメーカー側として発表しているボルボをも巻き込み、自動車新時代の目標設定としてパラダイムシフトを起こすのかもしれません。しかし、2040年頃に起きるのは従来型内燃機関の自動車の販売の停止であり、それまでに乗っている人はそのままもうしばらく乗り続けるのでしょう。

そういう意味での完全なるシフトはそれを積極的に掲げている国ですら2050年から2060年ぐらいまでかかり、そうではない国は今世紀いっぱいかけても無理なのかもしれません。

EVの最大のハードルはインフラなのだろうと思います。ここカナダでは新築の集合住宅にはEVの充電ができるように指導されていますがそれまでに建築された集合住宅にはそれら充電設備は全くありません。

私の住む集合住宅の管理組合長は英国系某自動車販売会社の社長を長年されていた方ですが、氏と立ち話をした際、「このコンドにはEVの電源を欲しいと要求する人は一人しか住んでいない。その人のためにインフラを管理費のコストで整備するのは間尺に合わない」と基本的に集合住宅内にEV充電設備の設置は当面承認しない方針を打ち出しています。

仮に将来、世の中の車の3割から5割がEVに変わったとします。その際、集合住宅の駐車場でその半分の車が一斉に充電をするとすれば一体いくつのコンセントや充電器を置かねばならないのか、そしてその電源の供給はどうするのか、これは面倒な話です。私は電気の方はさっぱりですが、あまり増えると電気の設計使用量を超え、場合により大掛かりなシステムの入れ替えすら必要になるかもしれず、一筋縄ではない気がします。

では内燃機関系は盤石か、と言えばこちらも20年後は非常に大きな不安要素が残っています。一つはガソリンスタンド、もう一つは自動車整備士であります。両方とも希少価値になる可能性があります。

ガソリンスタンドは新設するのが難しくなっていますが、理由は環境問題。古いスタンドでは地中にあるガソリンタンクなどを通じて土壌汚染がしばしばみられることから当局があまり積極的はないことがあるのでしょう。それ以上にガソリンの需要が減っていることがあります。

では自動車整備士。こちらはもっと厳しい気がします。日本でEV普及が加速するとすればこちらがトリガー(引き金)になるとみています。将来なくなるかもしれない整備のために若者が勉強してそれを目指すわけありません。

こう見ると内燃機関系もEVも現時点ではどちらかに急速にシフトするのが難しく、結局、もっとゆっくりとした変化になるような気がします。

ではAIですが、こちらは私はもっと進むべきだろうと思います。それはたびたび耳にするブレーキとアクセルの踏み間違い事故。先日は踏切のところで渋滞に巻き込まれ電車と自動車が衝突する事故がありました。これらは人間の判断や動作が甘い為におきた「人為的事故」であります。

AIも様々な研究がおこなわれていますが、一番フォーカスすべき点は事故が起きないような車のAIを早急に確立することでしょう。それこそ高速道路でいちゃもんをつけて追い越し車線で止まるような馬鹿な運転者を排除すべきAIが待ち望まれます。

近辺の車と車の情報がリンクし、例えば数台先の自動車の運転状況から自分の運転を判断するとか、トンネル内の通信設備を通じてトンネル内の事故をあらかじめ察知し、事前に止まるなどAIもコネクト側の整備を進め、事故の予見、ないし、未然に防ぐシステムが何より待たれます。

もう一つ、懸念されるのは20年後にAI自動車と通常自動車の混在社会が到来した際、事故を起こす確率が高いかもしれない人間が運転するマニュアル車(ギアのマニュアルではなく自動運転との対比です。)の存在を社会的に否定する事態が生じないとは絶対に言えない点は誰も指摘していないこととして申し添えておきます。

それにしてもモーターショーで紹介される自動車のスタイルはいつみても芸術だと思います。それらがどう発展していくのか、こちらは本当にワクワクさせてくれます。

では今日はこのぐらいで。

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