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立憲民主党に食われて大惨敗、共産党の見えない明日 - 「週刊文春」編集部


2000年から委員長 ©共同通信社

 22日に終わった衆院選。事前の予想に反し、大失速したのは、希望の党だけではなかった。

「ああ、ほっとしたなあ」

 日付の変わる10分前に沖縄1区で小選挙区唯一の当選者となる赤嶺政賢氏に当選確実の報道が出ると、共産党の志位和夫委員長は小池晃書記局長と拍手で喜んだあと、思わず小声で呟いた。

 共産党は、前回獲得した21議席を大幅に下回る12議席にとどまった。特に比例代表での「過去最多となる850万票」の目標は幻に終わり、北海道、中国、四国ブロックでは議席を獲得できなかった。政治部記者が語る。

「共産党は『確かな野党』として衆院選、参院選、東京都議選と議席を伸ばしていた。自民党も嫌だが、民進党も嫌という層の取り込みに成功していたのです」

 この勢いで、衆院選でも民進党、自由党、社民党との選挙協力で議席増を狙っていた。

「多くの選挙区で候補を取り下げ、野党統一候補に一本化する代わりに、15の重点選挙区を指定。そこは共産党候補を推してもらい、沖縄の1議席にとどまっていた小選挙区議席を増やす作戦でした。与党における公明党と同じポジションです」(同前)

 民進党とは、硬軟自在の戦略で交渉を優位に進めていた。野党共闘に賛成すれば、その議員の選挙区の共産党候補を早々に降ろす作戦だ。

「政策理念の違いから共闘に反対だった議員でも、選挙に弱い政治家は共産党にすり寄っていきました。民進党から希望の党に移った議員には、共産党は“刺客”を立てていますが、松野頼久氏や小川淳也氏の選挙区に擁立を見送ったのは、民進時代に共産党と握っていたからです」(民進党関係者)

 9月に入って、希望の党が結党されても、共産党幹部はこう余裕を見せていた。

「都議選と同じ構図だ。これで行き場のないリベラル層はうちに来るしかない」

 だが、都議選と大きく違ったのは、立憲民主党の誕生だった。リベラル層を立憲民主党に食われ、惨敗に終わった志位氏は「共闘勢力が議席を伸ばすのは嬉しいことだ」と強がったが……。

「そもそも候補の取り下げは、高齢化で縮小する党の支持基盤を踏まえての苦肉の策でもあった」(前出・幹部)

 公明党と同じく、「下駄の雪」となるのか、もう一度独自路線に舵を切るのか。展望は見えない。

(「週刊文春」編集部)

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