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衆議院選挙 私の総括

何処を見ても選挙の報道で満載です。結果については既知のとおりであり、ほぼ想定通りでしたのでその点についてのコメントを控え、私の総括を述べたいと思います。

今回の選挙は何だったのか、といえば安倍首相の足元にあったモリカケ問題を中心とした自民党への「飽き」と「離れそうな人心をつかみ戻す」であったと思います。何故このタイミングか、といえば緊迫する北朝鮮情勢をにらみ、国と国民が一体になる必要性があったからだろうと考えています。

但し、安倍首相は今回の選挙の理由の一つに消費税の使途を掲げました。これは国民生活にダイレクトに関係する事象であり、避けては通れない問題だったものを早い時期にイシューとすることで国民の問題意識が高まる前に対策を打ったということでしょう。つまり戦略的理由であります。本当の目的は北朝鮮を含む外交問題対策、そして憲法改正であったと確信しています。

もう一つはこれから1-2年はオリンピック前の好景気が確実視されます。これにより果実を得るのはワーキングクラスの年齢層であり、20代から50代の与党に対する一定の評価は高まる可能性があります。つまり、盤石だということです。

高齢者についてはどうか、といえば高株価で対応するのではないかとみています。つまり、好景気であれば企業業績は上がり、株価は上がります。三分の二以上の個人投資家が高齢者であることを考えれば年金暮らしや退職金を元手にした投資の果実が生まれることもこれまたよかったね、ということになるはずです。

えげつない話かもしれませんが、景気が良い時には政権交代は起きないものです。何故なら、国民の懐が温かくなり、政治に不満を持ちにくいからであります。安倍首相が当選当初から「経済第一」を掲げてきたのはそれゆえです。ところが安倍首相にはやや脇が甘くなったところがありました。それがモリカケや防衛大臣等の任命の失敗、更には安倍首相自身の堅いパーソナリティが生みだすややネガティブなイメージでしょう。よって、このあたりを反省し、リセットするのが今回の選挙のポジショニングだったのではないでしょうか?首相にはもっとスマイルが欲しいところです。

一方、私は意義ある野党の登場を願っておりました。つまり、きちんとしたポリシーできちんとした反論ができる対抗馬であります。モノには議論が必要です。議論は反対論も当然あるべきで、それを論破しあい、国民に十分納得してもらうのが政治であります。その点、枝野氏の立憲民主党はその役割を果たす野党に成長するのではないかとみています。

言い換えれば希望の党のようにポジショニングを明白にせず、野党なのか、与党連立を目指すのか、単に安倍首相が嫌いなのか、さっぱりわからないポリシーの政党は存在意義があまり感じられないと思っています。悪い表現ですが希望の党は食べ放題のレストランで「なんでもあるよ」的な政策でありました。やはり、政治は肉か魚か選ぶべきでしょう。

今後すぐに出てくる問題は山積しています。トランプ大統領の訪日を控え、北朝鮮問題を再び俎上に載せることになるでしょう。対中国も共産党大会が間もなく終わるのでそれを受けた新体制の評価と今後の外交姿勢を検討しなくてはいけません。

また再三お伝えしているようにユネスコの記憶遺産の決定が間もなくあると思います。「慰安婦」が記憶遺産になった場合、政府が対ユネスコでどういう対応を取るのか、極めて重要な判断となってくるでしょう。

国内では日銀総裁の任期が近づいてきている中で黒田総裁についてどのような判断を下すのか注目されます。また、国内大手老舗企業が次々とこれでもか、というほど問題をさらけ出してしまっています。個人的には一種の「制度疲労」だとみていますが、これに政治が何らかの対策を打ち出せるのでしょうか?

高齢者の安心安全や女性の社会進出、一億総活躍というキャッチをどう継続していくのかも注目です。アベノミクスという言葉はかつてほど聞かなくなりましたが個人的には成功も失敗もまだわからず、その改革の過程にあると思っています。景気は着実に良化しています。アベノミクスが嫌いで失敗したと断言するなら今の景気をどう説明するのでしょうか?アベノミクスの評価はたぶん10年後でないとできないはずです。

台風の中、国民はよく考えて投票されたと思います。良い刺激だったと思います。そして野党がこれから再度再編される可能性を考えれば「政党改革が進んだ選挙」だったといえるのではないでしょうか?私は無駄な選挙ではなかったと思います。

では今日はこのぐらいで。

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