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仏紙も報じた「過労死(KAROSHI)」

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パリジャン紙 2017年10月6日 出典/Parisien

Ulala(ライター・ブロガー)

【まとめ】
・NHK記者の過労死を仏紙も一斉に報じた。
・日本の働き方と西洋の働き方は明治時代から根本的に違っていた。
・日本は働く時間を減らすべきだが、独自性を無くしてはいけない。

【この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真の説明と出典のみ記載されていることがあります。その場合はhttp://japan-indepth.jp/?p=36786で記事をお読みください。】

NHKの記者佐戸未和さん(享年31)の過労死
がフランスでも各紙で報じられていた。月間の残業が最大159時間に及んでいたことを信じられないこととし、「Karoshi」の単語とともに日本の長時間労働の問題を取り上げている。

パリジャンの記事
これらの数字によると、日本の従業員は平均して2024時間(フランスでは1607時間)以上働いていた。また、従業員の7.7%が毎週20時間以上の時間外労働をしています。

rfiの記事
政府報告によると、3月末に発表された2016年度の過労死は、191件。過労による犠牲者は2015年に記録された96件から急激に増加した。

フィガロの記事
日本で週49時間以上働いている労働者は22%。これは、日本では5人に1人、過労により職場で死亡する危険性があるということ。ちなみに他の国は、アメリカ16.4%、イギリス12.5%、フランス10.4%、と言う状況となっている。

こういった日本の働き方に関するニュースを見ると、明治時代にアメリカに住んだ杉本鉞子氏によって書かれた「武士の娘」が思い浮かぶ。そこには、「いつも驚きの種になるのは召使い」から始まり、日本とアメリカの労働者との比較が書かれているところがある。例えば内容としては、下記のようなものだ。


▲「武士の娘」(ちくま文庫) 文庫 1994/1/1 杉本 鉞子(著), 大岩 美代 (翻訳)

日本では、召使いは地位は低くても、家族として扱われ、主人と共に喜び、共に共感し、また主人も、召使いを親身になって世話したものであり、感謝されることに大きな喜びを感じ仕事をしてきた。しかし、アメリカの召使いは仕事以外のところに楽しみがあり、働きの代償としてお金を考えている。お金に精神的な価値など認めておらず、時間が終わればすぐに帰る。主人も召使いの一身の責任を負うことはない。」

これを読むと、日本人の働き方と、アメリカとの働き方は、すでに明治時代から根本的に違っていたことが理解できるだろう。

現代のフランスにおいても、一般労働者の楽しみは仕事以外のところにあることは当時のアメリカと同じであり、残業時間が適応されない管理職を除けば、仕事の時間が終わればすぐに帰るのが普通だ。

過労死とは、長時間の残業や休みなしの勤務を強いられた結果、精神的・肉体的負担で、労働者が脳溢血、心臓麻痺などで突然死したり、過労が原因で自殺することなどを言うが、先進国で、管理職でもない一般職、しかもホワイトカラーの労働者が長時間働くことにより亡くなることは、普通では考えられないことであり、日本の「過労死」が特別視されるのもよくわかる。

特にフランスでは2002年から一週間に35時間以上の労働を基本的に禁じる労働制が施行されていることもあり、一般労働者の働く時間を短くすることに対してはとても敏感だ。その上、労働生産性も常に世界のトップクラスに位置する実力。

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