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詩織さん性暴力事件「28年間生きてきた中で最も醜い人権侵害」


「会見後は、事件後より苦しい思いになったことは確か。誹謗中傷の声で身の危険を感じることもあった」と吐露する詩織さん。(撮影/宮本有紀)

フリージャーナリストの詩織さんが元TBS記者の山口敬之氏を「準強姦」容疑で訴え逮捕令状が出たにもかかわらず執行されず不起訴になり、その不服申し立てに対しても東京第6検察審査会が9月21日、「不起訴相当」の議決を出した。110年ぶりに大幅改正された刑法性犯罪規定が7月に施行されたが、法律が変わっても、警察や検察、裁判官の意識や対応が変わらなければ意味がない。

被害者の目線で捜査や裁判の問題点を指摘し、システムの改善を求める「性暴力被害当事者を孤立させない」集会が29日、参議院議員会館で行なわれ、議員も含め204人が参加した。

登壇した詩織さんは「現在の司法では私の受けた行為は〈準強姦に値するものではなく犯罪行為ではなかった〉という結果。しかし、私の受けた行為は、28年間生きてきた中で最も醜い人権侵害でした。自分の内側が殺されてしまったようで抜け殻となり生きていかなければならない毎日でした。どのような判断がされようと、私の受けた行為は変わるものではありません」と毅然と発言。また、警察では最初「よくある話で(捜査は)難しい」と被害届を受理されなかったことから「誰にもとりあってもらえなかったら、被害者はどこに助けを求めたらいいのでしょうか」「社会の受け入れ方や捜査の仕方が違うだけで被害者はどれだけ救われることでしょうか」と司法や捜査システムの改善を訴えた。発言後は会場から大きな拍手が起こり、しばらくなりやまなかった。

詩織さん代理人の西廣陽子弁護士は、「不起訴相当」について「犯罪行為がなかった、という意味ではなく、犯罪行為が立証できる証拠が集まらなかったという意味にすぎない。議決理由は明かされていないので開示要求を検討する」と解説。28日、山口氏に対し損害賠償請求訴訟を提起したことを報告した。今後は民事訴訟の場で事件の究明が行なわれる。

(宮本有紀・編集部、10月6日号)

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