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【ホールフーズ】、365が395日で閉鎖!写真からカニバリと不明瞭なポジションが見える?

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■約1年前にオープンしたシアトル郊外ベルビュー地区にある「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods)」が今週末に閉店する。シアトルタイムズなど地元紙が伝えたところによると、ベルビュー・スクエア・モール(Belleview Square Mall)JCペニー跡地に昨年9月14日にオープンしたホールフーズの新コンセプトストアは10月14日(土)の閉店時間(午後10時)をもって閉鎖する。365ベルビュー店(10200 NE 4th St, Bellevue, WA 98004)の店内には閉店に関して案内板が掲げられており、全品50%オフとなる処分セールも行っている。

ホールフーズのグローバルPRディレクターのロビン・ケリー氏は撤退について「決定は(今年8月)アマゾンに買収される以前に、近くにホールフーズのある難しい立地と実績などを精査して下されました」と話している。この365から車で8分(約2キロ)のところにはホールフーズ・ベルビュー店(888 116th Ave NE, Bellevue, WA 98004)がある。なおスクラップとなる365のスタッフ50名は、他のホールフーズへの異動となる。

 365バイ・ホールフーズ・マーケットは、20代〜30代のミレニアル層をターゲットに低価格で訴求する840坪の小型フォーマット。同社の割高なイメージからつけられたニックネーム「ホール・ペイチェック(Whole Paycheck:給料の大半が高額なオーガニック食品に使われるという意)」を払拭するため、一部の野菜や果物に非オーガニックを導入。通常2.5万〜3万品目の品揃えであるホールフーズに対して365は7,000〜8,000品目と商品を絞り込み、プライベートブランド(PB)の比率もホールフーズの10%に対して365は40%にPBを増やし、お値打ち感を演出している。

人件費を抑えるため、精肉ブッチャーなど店内加工を省きシーフードや精肉はプリパッケージのみとなっている他、デジタル電子棚札(Electronic Shelf Label)の導入やタブレット端末によるワイン説明など、これまで培ったエブリデーローコストオペレーションのノウハウを隅々にまで行き渡らせている。販促としてスマートフォンによるロイヤリティプログラム「マイ365リワード(My 365 Rewards)」も行われており、会員には毎日100品目が10%オフとなるディスカウントや「10個購入で1個無料」の数量割引も提供される。

 ホールフーズはロサンゼルス郊外に365シルバーレイク店(Silver Lake 365)を昨年の5月、365レイクオスウィーゴ店(Lake Oswego 365)を同7月、365ベルビュー店を同9月にそれぞれオープンしている。今年4月にはテキサス州オースティン郊外(Cedar Park 365)に4店舗目、8月にはロサンゼルス郊外サンタモニカ(Santa Monica Pico 365)に5店舗目、9月14日にはオハイオ州アクロン(Akron 365)に6店舗目がオープンしている。

12月6日にはサンフランシスコ郊外コンコード地区に今月オープンした「ヴェランダ・ショッピングセンター(Veranda shopping center)」に7店舗目がオープン予定となっている。時期は明らかにされていないが、NYブルックリン(113 Flatbush Ave.Brooklyn, New York 11217)やロサンゼルス郊外ロングビーチ(Lakewood Blvd. and Carson St.Long Beach, California 90808)、ロサンゼルス近郊ノースハリウッド(Lankershim Blvd. and Otsego St.Los Angeles, California 91601)など18店の新規オープンを計画している。

トップ画像:365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods)では3店舗目となるベルビュー365。カニバリゼーションのテスト展開でもあったこの店舗は昨年9月14日にオープンした。この365はオープンから395日目となる10月14日に撤退となる。
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約1年前にオープンしたシアトル郊外ベルビュー地区にある「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods)」。

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365では3店舗目となるが、近隣にあるホールフーズとのカニバリゼーション(共食い)で客数は伸び悩んでいた。

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ベルビュー・スクエア・モール(Belleview Square Mall)JCペニー跡地に昨年9月14日にオープンしたホールフーズの新コンセプトストアは10月14日(土)の閉店時間(午後10時)をもって閉鎖する。SCの核テナントでもこのありさまなのだ。

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ベルビュー365から車で8分(約2キロ)のところにはホールフーズ・ベルビュー店(888 116th Ave NE, Bellevue, WA 98004)がある。「らしさ」のあるホールフーズは盛況だ。

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イートインも利用客は多い。奥にはアマゾン・ロッカーが見える。

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ベルビュー365ではまったく売れないため、真空パックにしたサケの切り身などを島陳・特価で販売していた。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。シアトル郊外ベルビュー地区の365はオープン当初から、近隣のホールフーズとのカニバリゼーション(共食い)を指摘されていました。で、両店を実際に視察すると分かりますが、本体は繁盛している一方で365ベルビュー店は、SCの核テナントにも関わらず、お客が極端に少ないのです。

2週間前にも行きましたが、行く毎に365の客数が減っている印象を受けるほどです。近隣にホールフーズがあると365はカニバリの影響を受けやすいということを浮き彫りにしたのです。例えば8月にオープンしたサンタモニカ365は近隣のホールフーズまで1.4マイル(2.2km)の近距離に位置しています。オープンして間もない時は客足がよくても今後、どうなるのか分かりません。ホールフーズにとってやっかいなのは、アマゾンに買収されてホールフーズの価格を下げたことで365のポジションが不明瞭になっていることです。しかも今後20店近くも365を新規に出店する計画となっています。

 ベルビュー365の撤退により、ホールフーズの新コンセプトストアは戦略として黄色信号の点滅です。

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