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希望の党は、政治芸人の集まりか? - 南部義典

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行政監視も果たせない…

 先週5日(木)、都民ファーストの会を離党した、音喜多駿都議、上田玲子都議の記者会見をご覧になった方も多いと思います。上納金制度の存在、一部の幹部による不透明な意思決定、不明朗な会計処理など、都民ファーストの会と希望の党との組織的同根性(悪しき体質)を、私は直感しました。

 それはさておき、両都議の会見のさい、先の都議会定例会(9月)経済・港湾委員会の質疑に立った都議(都民ファーストの会)に対する、小島敏郎氏(同会・政調事務総長)の関与を指摘する記者の質問がありました。小島氏といえば、かつて、都顧問として「市場問題プロジェクトチーム」座長を務め、「豊洲移転・築地再開発」の方針決定に主導的な役割を果たした人物として知られています(安全性に関する評価、情報公開が不十分なままでの決定過程は、実に不透明で、批判が高まっています)。

小島氏は都の顧問を退任し、現在は都民ファーストの会の政調事務総長の肩書きを持っているようですが、都民ファーストの会に所属する都議は、その小島氏の意向(すなわち、知事の意向)を受け、委員会で質問をしたというのです。都民ファーストの立場で、行政監視の一丁目一番地も全うできないのでしょうか。

二元代表制を傷つける、露骨なそんたく政治に他なりません。公示直前になって、森友・加計問題を意識した行政チェック、情報公開の意義を強調しているようですが、それを言うならまず、足元の問題を、都民の納得が得られるまでにさらけ出すべきでしょう。

 議員バッジを付けても、自分の判断と責任において行動できない幼児性議員は、民主主義の敵と見なしてかまいません。希望の党の政治芸人の皆さんが、仮に衆議院の絨毯を踏んだとしたら、私は同じような幼児性行動に走るとみています。思い付き、興味本位の憲法改正論議など、とんでもない話です。

民進党の清算をどうするか

 9月下旬、民進党解党事件(クーデター)が勃発しました。私はあえて「事件」といいます。事件は完結しておらず、現在も継続中です。誰がどのような弁明をしようとも、私には、踏み絵を踏まされてまで、政治芸人になりたい人たちの心情が、さっぱり分かりません。

 民進党衆院議員は一人も存在しなくなりましたが、同党所属の参院議員は残っています。先に述べた総理指名の問題は、参院側には重く圧し掛かります。

 この点、政治論としては、じつに難題です。今さら会派の意見を一つにまとめることはできませんし、まさか、「前原誠司」と書くわけにもいきません。棄権することもありえません。結果として自主投票を決めるにせよ、その決め方の正当性が失われないよう、慎重なプロセスが求められます。

 民進党の清算が本格化するのは、特別国会が閉じてからになるでしょう。それまでは、失礼ながら政治の不安定要因であり続けます。清算の方向性が見えたところで、改めて論じたいと思います。

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