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ぐっすり眠るなら寝酒に頼ってはいけない 布団に入る絶好のタイミングとは

医師・医学博士 裴 英洙

睡眠を「一日のご褒美」と考えている人は、一流にはなれない。一流のビジネスパーソンは、睡眠を「投資」と捉えて、「明日のためには、どう眠ればいいか」と未来志向で考える。だからといって、ただ睡眠時間を増やせばいいわけではない。8項目のチェックリストから「一流の睡眠法」を確認していこう(全9回)。

Q.なかなか寝付けない。ぐっすり眠るにはどうしたらいいか?

A.寝酒を一杯ひっかける
B.ぬるめの風呂に入る

■布団に入る絶好のタイミングとは

寝酒は寝つきをよくしますが、効果があるのは入眠するときだけです。トータルで見れば、むしろ睡眠の質を下げる悪癖といえます。

お酒を飲むと、深い眠りが減少するといわれています。また、血中アルコール濃度が下がるときに覚醒しやすくなるため、いつもより早く目が覚めることもあるでしょう。

アルコールには利尿作用があることも見逃せません。トイレが近くなり、夜中に目が覚める回数が増えます。これらの作用によって睡眠が妨げられることを考えたら、プラマイゼロどころかマイナスです。

さらに怖いのは、アルコールは耐性ができるという点です。寝酒の習慣を続けていると、最初は1杯で寝つけたものが、しだいに2杯、3杯と量が増えていきます。酒量が増えれば、ますます睡眠が妨げられて睡眠効率が悪化します。

お酒を飲まないと寝つけないという人は、睡眠と体温の関係を利用してはどうでしょうか。

人の体温には体の奥の「深部体温」と表面の「皮膚体温」の2種類があり、このうち深部体温が下がると眠りやすくなることがわかっています。赤ちゃんは手足が熱くなると目がとろんとしてきますが、これは手足から放熱させることによって深部体温が下がっているからです。この原理を利用して、深部体温が下がるタイミングで布団に入るのです。

体温を下げるには、逆にいったん体温を上げるといいでしょう。具体的には、お風呂に入ってぬるめのお湯に浸かってください。風呂からあがると体温が徐々に下がってくるので、そのタイミングで就寝すれば、寝つきもよくなるでしょう。

裴 英洙(はい・えいしゅ)
医師・医学博士、MBA。ハイズ代表取締役社長。金沢大学医学部卒業、金沢大学大学院医学研究科で博士課程を修了。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了。著書に『一流の睡眠――「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』など。

(医師・医学博士 裴 英洙 構成=村上 敬 撮影=尾関裕士)

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