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夜中に何度も目が覚めてしまうのはなぜか

(医師・医学博士 裴 英洙 構成=村上 敬 撮影=尾関裕士)

睡眠を「一日のご褒美」と考えている人は、一流にはなれない。一流のビジネスパーソンは、睡眠を「投資」と捉えて、「明日のためには、どう眠ればいいか」と未来志向で考える。だからといって、睡眠時間を増やせばいいわけではない。8項目のチェックリストから「一流の睡眠法」を確認していこう(全9回)。

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[第1回]あなたの「睡眠」の常識を8項目でチェック
Q.夜中に何度も目が覚めてしまう。どう対処したらいいか?
A.睡眠薬を飲む
B.悩みや不安を抱えていないか見直す

■それは本当に「不眠症」か

加齢とともに中途覚醒(睡眠中に目が覚めること)が起きやすくなり、高齢者になると途中で起きない人のほうがむしろ珍しくなります。夜中に何度も目を覚ますこと自体に悩む必要はありません。

心配なのは、早とちりして不眠症と自己診断して、睡眠薬に頼るようになることでしょう。


中途覚醒は、不眠症の症状の1つです。ただ、中途覚醒があるからただちに不眠症というわけではありません。

不眠症とは、適切な環境があるにもかかわらず、睡眠障害が起きて日中に何らかの支障をきたす状態を指します。

裏を返すと、適切な環境がないために眠れないのであれば、それは不眠症以前の問題である可能性が高いのです。

実際、睡眠障害を訴える人の多くは、適切な環境が整っていないから眠れないだけの場合が多くあります。

たとえば夜中に目覚めるのは寝具が合っていないからかもしれないし、室内の温度調節ができていないせいかもしれません。掃除をしていないためにダニが繁殖して、かゆくて目が覚めてしまうという可能性もあります。これらが原因ならば、環境を整えれば済む話です。

考えられる原因を改善しても睡眠障害が続くなら、そこではじめて睡眠薬の出番です。現代の睡眠薬は、以前より副作用のリスクが減って安全性が高まっています。

ただ、どのような薬であれリスクがゼロになるわけではありません。まずは環境や生活習慣を見直して、それでも改善しなければ医師の診断と処方のもと、適切に睡眠薬を服用する。この順番を守ることが大切です。

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裴 英洙(はい・えいしゅ)
医師・医学博士、MBA。ハイズ代表取締役社長。金沢大学医学部卒業、金沢大学大学院医学研究科で博士課程を修了。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了。著書に『一流の睡眠――「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』など。

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