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【ウーバーの謝罪】

ロンドン交通局は先週、配車アプリ最大手の米Uberに対して利用者の安全を守る対策が十分でないとして、営業認可を更新しないことを決めました。それに対して、Uberの新しいCEOがこれまでの戦闘的な姿勢を改め謝罪したという報道が相次いでいます。

一方、Uberのゴタゴタを横目にライバルのLyftがアメリカでシェアを伸ばし、ロンドン市場も狙っているそうです。

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(European Pressphoto Agency)

New York Timesは、Barred from London, Uber Apologizes for "Mistakes"(ロンドンからしめだされ、ウーバーが"過ち"に謝罪)の中で、UberのCEOのDara Khosrowshahiが公開書簡でロンドン交通局が営業許可を更新しないと決定したあとの25日、会社の"過ち"を謝罪したと伝えています。

書簡には「ウーバーは世界中の都市で人々の移動に革命を起こしたが、同様にその過程で間違えたこともある」「ウーバー全体を代表してわれわれの過ちを謝罪します」とありました。

記事によると、具体的に何に対する謝罪だったかが明確でなかったとしつつ、「攻撃的な姿勢で知られる前のCEOのTravis Kalanickのもとの時よりも融和的なトーンだった」ということです。

これに対して、これまでUberの姿勢を批判してきたロンドン市長のSadiq Khanは謝罪を歓迎するとした声明を出しました。ロンドンでは350万人の利用者と4万人のドライバーがいるそうです。

Los Angeles TimesはUber CEO apologizes(ウーバー最高経営責任者が謝罪)の中で、Uberをめぐってはセクハラや規制当局を欺くための違法なソフトウェアの使用などのスキャンダルが相次いだとした上で、「Uberはタクシーの運転手や会社から長らく不満の対象だった」としています。タクシーよりも求められる水準が低く、競争上不利だというわけです。

ロンドン交通局との問題は、前任の時に広がったマッチョ文化を改めようとしているKhosrowshahi新CEOにとって「最初の大きな危機だ」としています。

先週、Khosrowshahi氏は従業員に向けて「悪評には高い代償が伴う」と述べて、ロンドン交通局の決定を冷静に受け止めるよう促したということです。

FTは、Ride-hailing group Lyft eyes Britain as Uber reels from cancelled license(ライドシェアのLyft、競合のUberが営業認可更新されないなか、イギリス市場を狙う)の中で、「アメリカのLyftは、競合のUberがロンドンの営業認可の再取得に向けて戦うなか、国際展開の短いリストにイギリスを載せた」と報じています。

具体的には、社内の議論に詳しい人(a person familiar with the internal discussions)の話として、「国際的に事業を拡大するため、Lyftはロンドン、トロント、メキシコシティといった都市を視野に計画を練ってきた」ということです。

Lyftは、Uberに対する批判を横目にアメリカでマーケットシェアを伸ばし、SecondMeasure社のデータによると、ことし初めの16%から8月には25%まで拡大しました。

Lyftのマネージメントチームは、2015年1月以降、ロンドンの規制当局と3回会談し、2回電話で話したということです。Lyftの広報はロンドン市場への参入計画についてコメントを控えたとしています。

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