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豊田章男社長のブログとホンダCRーZのポジショニングのよさ

米国内の政治も絡み、リコール問題で揺さぶられているトヨタ。その対応を巡って、豊田社長はセレブでひ弱く駄目だとか、公聴会での豊田社長の発言が、脇が甘く、後の裁判に不利になるとか、公聴会の後でのトヨタ関係者らとの懇親会で涙を流したことはマイナスだとか、いろいろ批評、批判があったけれど、この間の豊田章男社長は立派だったと思っています。

なによりも車を愛してチームとして人びとを愛する心、理念の高さ、さらに造らないコミュニケーションが自然にできる人間性を高く評価したいのです。それが、古い時代のリーダー像、とくに軍隊パラダイムを求める人びとには物足らないのかもしれません。
緊張した公聴会の直後の米国のトヨタの関係者との懇談会で、思わす感極まって涙を流し、言葉を詰まらせながら、「私は一人ではなかった。あなた方や世界中の同僚たちが共にいてくれた」と語った言葉は、国境や人種を越えて、トヨタをひとつのチームとして結束させる魔力があったのではないでしょうか。大企業としては珍しいというか新しいタイプのリーダーだと感じました。

その豊田章男社長がブログを書いていらっしゃることを記事で知りました。リコール問題が浮上して以来、初めて更新されたというので、さっそく検索してみました。面白い事に、実名ではなくハンドルネームなんです。ドライバーモリゾウ。なぜモリゾウなのかは分かりませんが、一昨日の夜に更新されていて、読めば、豊田章男社長のブログだということがわかります。
お客様・クルマファンとともに(ドライバーモリゾウのBLOG)

豊田家の御曹司ということですが、たんに担ぎ上げられているというだけでなく、トップが組織の枠を超えたコミュニケーションの回路を持っているというのはきっと、今後のトヨタの強味になってくるのではないかと思っています。

同じ自動車の話題といえば、ホンダが発売したスポーツカータイプの新型ハイブリッド車「CR─Z」が好調が伝えられています。発売から1カ月経たずにすでに8000台を受注し、計画の約8倍を達成したとのことです。
ホンダが「CR─Z」8000台受注、計画の8倍


以前、インサイトは競争戦略を間違ったと書きました。プリウスという強いブランドのあまりに近いところにポジショニングをしてしまったからです。昨年の新車登録台数でも、プリウスがおよそ20万9千台、インサイトは9万3千台と水をあけられてしまいました。プリウスのリコール問題で、短期的にはインサイトの売上も上がるかもしれませんが、おそらく落ち着けばまたその差を埋めることはかなり困難だと思われます。なぜなら市場では、ブランドのパワー差、シェア差が冷徹に働いてくるからです。
競争戦略として疑問なホンダ・インサイトが伸び悩み

新型ハイブリッド「ふだんをデザインするハイブリッド」CRーZは、スポーティなスタイリングで、プリウスとは全く違うポジショニングです。ホンダらしさ、ホンダの強味を生かした独自性を感じます。やはり、ホンダは、かつてのSONYや今のアップルと同じように、巨大ニッチャーだという立ち位置を守ってこそ魅力あるブランドだということです。そしてなによりもハイブリッド車でユーザーの選択肢を広げ、さらに市場全体の成長に弾みをつけるだろうと思います。

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