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愛国主義者から日本へ注文

僕は愛国主義者である。日本しか、美味い食べ物からして生きられる土地がない。もっというと関西だろうか。だから、日本が素晴らしい国になるようにと願っている。現実は、今の日本で大丈夫なのか。この信念をベースにいろいろと書いてきた。

今日、日経新聞の記者として話していて、「そうか」と思いながら喋ったことがある。日本がウェットな社会だということである。このためか、君子豹変できない。朝令暮改では困るのだが、かといって一つのルールを後生大事に守るのもアホである。どうせ人間の、それも普通の人間の作ったルールは、時代の変化とともに社会に適合しなくなる。聖者が決めたはずの男尊女卑が典型だろう。

日本の金融制度は戦後からの復興時期に適合したシステムだった。では、日本が欧米にキャッチアップした状況下ではどうだったのか。適合していなかった。

その古い衣を脱ぎ捨てられなかったため、1980年代のバブルが発生し、90年代の初めにバブルが崩壊、90年代後半に大手金融機関のいくつかを潰す事態に陥った。

結果、日本の金融システム全体が崩壊しそうになったのだが、最後に政府が踏ん張り(踏ん張らざるをえなくなり)、何社かを破綻させつつ、政府が資金を出すことで、何とか金融システムの危機を乗り切ったのである。

この金融危機ほど大がかりではないものの、今でもウェットな社会は日本で生きている。むしろ、金融システム危機と比べて小さな案件が多いこともあり、病状がこじれている。切り捨てればいいものを、切り捨てられない。例示はしないので、イメージしてほしい。

優れた企業を伸ばすには、不良なもしくは落ちぶれた企業をとっとと切り捨てるべきである。新陳代謝を図るとも言える。日本の社会にないのは、この新陳代謝である。一言で表現すれば、ゾンビ企業を大切にし、むしろかわいがっている。趣味が悪い。

終身雇用の幻影がネックになっているのかもしれない。40年も50年も、1つの会社が隆々として雇用と賃金を確保してくれるなんて、夢物語である。実現すれば悪夢かもしれない。

大学のゼミ生に言っていたのは、「何で金融なの」であり、「まあしゃあない、どの企業に勤めてもいいけど、転職することを前提にするんやで」だった。

僕のゼミの卒業生は、期待を込めて言うと、ある程度ドライで、でもしっかりと勉強しているはずだろう。いろんなところで議論していると、そんな新卒が増えている。企業も政府も、時代の流れを認識しつつドライにならないと、完全に時代遅れになるだろう

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