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NYダウ新高値、イエレン議長に感謝?

連邦公開市場委員会(FOMC)から政策金利が発表されました。下記が要点です。
  • 金利は据え置かれた。
  • バランスシートの縮小は来月から行う。
  • 今年は12月にもう一度金利引き上げがありそう。
  • 2018年は3回の金利引き上げ、2019年は2回、2020年は1回の利上げが予想される。
内容に目新しいものはありませんでしたが、マーケットはこう反応しました。


ダウ平均の5分足チャートです。Aが寄付き、Bが政策金利が発表された時間です。FOMCからの声明はややタカ派的な内容と解釈され、金利政策発表直後マーケットは崩れました。しかし売りは長続きせず、Cの矢印で分かるように、ダウ平均は下げを取り戻しただけでなく新高値で水曜の取引を終了しました。

マーケットが反発ラリーを展開したCの時間帯には何が起きたのでしょうか?答えは、イエレン議長の記者会見です。記者会見はニューヨーク時間の午後2時半に始まり、議長はマーケットが終了となる午後4時直前まで会見を続けました。上のチャートをもう一度見ると分かりますが、マーケットの反発ラリーは、イエレン議長の会見が始まると同時にスタートしています。

繰り返しになりますが、上記したように、「今年はあともう一度金利の引き上げがありそうだ」、「バランスシートの縮小は10月から始まる」ということなのですが、イエレン議長の話を聞いていると、それが本当に実行されるかが疑問になってしまいます。議長はこう語っています。
現時点では計画を変更する予定は無い。しかし状況、見通しが悪化する場合は投資を再び開始する。
要するに、イエレン議長は場合によっては量的緩和を行うと言っているのです。状況が変化すれば金融政策もそれに応じて変えるのは当然だ、と言うかもしれませんが、議長の話を聞けば聞くほど連銀の態度があやふやに見えてしまうのです。もっと言えば、今日のイエレン議長の言葉から感じるのは自信の無さです。議長は現に「FOMCは弱いインフレ率の原因を完全に理解できていない」とも述べています。原因がよく分からないのですから、これでは適切な金融政策を押し進めることは無理です。

トレーダーや投資家たちは、イエレン議長には確定的な計画は一つも無いと解釈しました。全ては経済データしだいですから姿勢は今までと同じです。最初はタカ派的と取られたFOMCからの声明ですが、記者会見のお陰で、イエレン議長は今日もハト派であることが確認されました。


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