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ビットコイン相場へのポジショントーク

時々話題に取り上げさせて頂くビットコインを含む仮想通貨ですが、個人的にはばくちだと思っております。今の相場が高いのか、安いのか、ほぼ全くその尺度がないため、「通貨」としての意味合いはまだまだだと思っています。

また、中国政府が最近、仮想通貨に対してかなり厳しい制約を課し始めています。ICO(イニシャル コイン オファリング)の制限だけでなく仮想通貨の国内取引所の取引を禁止する方策としています。続けざまに表明された中国政府の姿勢とは習近平国家主席の腐敗撲滅運動の一環であり、10月の秋の党大会に向けた引き締め対策であると考えてよいでしょう。

更にJPモルガンのジェイミー ダイモンCEOが12日、1636年11月から3か月ほどあったオランダのチューリップバブルよりひどい、とこき下ろしました。チューリップバブルとは世にいう元祖バブルであり、それは尋常ではないバブルであったとされます。ダイモンCEOの表現は言い過ぎだと個人的には思いますが、冒頭申し上げたように私も尺度を持ち合わせないため、断言はできません。

ダイモンCEOはアメリカ金融業界の主要たる人物の一人であり、その生い立ちから今日に至るまでバンカーの名に恥じない経歴を歩んできています。オバマ政権の際の財務長官の主要候補者でもありました。またJPモルガンでもビットコインや仮想通貨の研究調査を進めている中でなぜ、そんなことを発言したのか、突飛な感じはします。

13日付のブルームバーグにバンク オブ アメリカ メリルリンチが調査した結果としてファンドマネージャーが最も注目する金融取引はビットコイン(26%)、ナスダック買い持ち(22%)、ドル売り持ち(21%)とあります。ビットコインは中国等での局地的ブームではなく、アメリカの専門家にもいやがおうにも注目させるほどの勢いがある点をダイモンCEOは軌道修正させたかったのではないかとみています。

それはドル基軸の維持という根本的スタンスに立ち返るものではないかと考えています。言い換えればダイモンCEOは正統派のバンカー、そしてアメリカがドルと共に繁栄した時代を生き抜いてきた人です。ここにきてドル安が顕著になり、利上げ期待は萎みつつあり、アメリカへの世界の注目度が下がってきている中で既存通貨システムの防衛が必要だと考えた節がありそうです。

仮想通貨の最大の問題はマネーロンダリング(資金洗浄)とされますが、個人的にはそれよりも中国などでの資金持ち出し制限をかいくぐる手段、及び、海外送金の煩雑さをクリアする個人資金のフローティング(浮遊)手段のためだとみています。仮想通貨は本人確認は必要になってきていますが、それが税務当局とどこまでタイアップしているかは国次第であります。

これも抜け道の一つであり、中国で次々と仮想通貨が生みだされるのは政府等が防御策を施す前に新しいものをどんどん作り出すことで「やり逃げ」することもあるかもしれません。まさに鼬ごっこでこれを中国政府は「一応」断ち切るとしたわけです。但し、その姿勢は何処まで厳格か、疑問が残るようではあります。

通貨とは基本的に信用を基に価値が創造されています。一般的な通貨は国家がその屏風であるわけです。ビットコインは先日、分裂しましたが、再び分裂の危機にあります。皆さんが使っている通貨がしばしば分裂したら混乱するのと同じで、安心感、安定感が最重要であります。このあたりはデジタルの世界ではなく、案外、アナログに頼らねばならないところでもあるのかもしれません。

デジタル一辺倒になりつつある世の中への警笛とも言えなくはないでしょう。

では今日はこのぐらいで。

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