記事

風邪薬で風邪が悪化や痛み止めで胃痛も 市販薬の罠


【市販薬はドラッグストアで気軽に買えるが…】

 薬局やドラッグストアで気軽に買える市販薬は便利だが、かえって症状をひどくさせることがある。たとえば「風邪薬」で風邪が悪化することがある。そもそも処方薬が“病気を治療する目的”であるのに対し、市販薬は“症状を一時的に緩和させる”ものという違いがある。

 だから、市販の風邪薬の効能は、「風邪の諸症状(せき、たん、のどの痛み、くしゃみ、鼻水、悪寒、発熱など)の緩和」であって治療ではない。『その「1錠」が脳をダメにする』の著者で薬剤師の宇田川久美子氏が解説する。

「せきやたん、鼻水などは身体が風邪の原因であるウイルスを排除しようとして生じる免疫反応であり、熱が出るのは身体がウイルスに抵抗するためです。これらの症状は抑えないほうが風邪の治りは早いといわれています。

 風邪薬が有効なのは、咳に体力を奪われていたり、鼻水が日常生活に支障をきたしたりする場合です」

 ただし、「鼻に効く」「喉に効く」と表示されていても、「総合感冒薬」と呼ばれるタイプの風邪薬は、様々な症状に対応するため、複数の有効成分を含んでいる。そのため、体質によっては副作用に注意すべきケースもある。

 医薬品医療機器総合機構の報告によれば、「全身にじんましんが出て、目・唇が垂れるほど腫れ上がった」(70代男性)「肝臓の数値が高くなった」(70代男性)「喘息を誘発した」(60代女性)など、市販の風邪薬を服用後の事例が数多く報告されている。

 また、「痛み止め」で胃が痛くなることもある。頭痛や歯痛などに悩む高齢者は多いが、痛みを抑えるための「痛み止め」を常用すると、体の別の箇所に痛みが“転移”するケースがある。

「市販の鎮痛薬を服用すると胃の粘膜を荒らし胃痛を起こすケースがあります。特に、鎮痛成分のアスピリン、イブプロフェン、ロキソプロフェンを含むものは胃痛を引き起こすリスクが高い。用法・用量を守れば胃痛が起きないケースが大半ですが、何日も連続で服用するとそのリスクが高まるといわれています」(内科医の平憲二氏)

※週刊ポスト2017年9月15日号

あわせて読みたい

「医薬品」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    デリヘルに素人専門が増えた理由

    PRESIDENT Online

  2. 2

    質問力なし 報道のTBSは死んだ

    和田政宗

  3. 3

    小池氏会見まるでイキった大学生

    キャリコネニュース

  4. 4

    自民は本気の小池氏を甘く見るな

    安倍宏行

  5. 5

    橋下氏 解散批判する野党に苦言

    橋下徹

  6. 6

    斉藤由貴に私刑行う週刊誌に疑問

    篠田博之

  7. 7

    小池氏登場で自民圧勝は不確実に

    近藤駿介

  8. 8

    北の日本攻撃ありうる歴史的背景

    ヒロ

  9. 9

    橋下氏 新党で延命する議員は害

    橋下徹

  10. 10

    生活苦で北の脅威に無関心な韓国

    ロイター

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。